幽霊少女と友情物語 (ページ14)

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疑惑ページ14

～みなみside～

知らぬ間に、夏休みに入った。私は、神社で出会った少女・莉香の妹について何か知ってるのではないかとかなみに電話することにした。

トゥルルルル… ガチャッ

か『…何？』
「かなみ！そっちの学校に、南莉癒って子いる？」
か『いるし。てか同じクラス。つーか友達』
「え！？そうなの！？」
か『何か問題でも！？』
「いや…こないだ、莉癒ちゃんのお姉さん…莉香ちゃんに会って……」
それから、友達になるまでの経緯を話した。
か『へー。莉香さんはみえるんだ』
「莉香さんはって…」
か『莉癒、見えない。中２になって、いきなり』
「そんなことあるの！？」
か『あるんだよ！莉癒がそう言ってた！見たこともない黒髪の女に襲われて、それ以降って！』
「黒髪の女…」
一瞬、ミレイのことが頭に浮かび、チラッと見てしまった。ミレイがそんなことするはずないのは分かってても…か『……何か言いなよ』
「あ…ごめんね。その女って…どんな見た目だった？」
か『黒のロングストレートで、灰色の目をしてる』
「灰色の…目…」
その色はまるで、翡翠を取り戻すまでのミレイの目の色と一致しているように感じた。私は、ついミレイからもらった翡翠を見てしまった。その翡翠は、何かを言いたそうに光った。