3思い出 ページ3
パラッ…
A「わぁー、懐かしい〜」
私が通っていた頃の写真が初面(入学式や対面式…)に載っていた。一ページ、また一ページと捲っていく。
A「…」
土「A、どうしたんだ?」
A「えっ…」
気が付けば視界は歪み、頬が濡れていた。
A「ハハッ、私ったら何で泣いていr…」
スッ
A「…!」
真っ白な親指で優しく涙を拭ってくれた。
土「そなたに涙と作り笑いは似合わぬ。一日も早く笑顔になってほしい」
A「土蜘蛛…」
コンコン
A/土「!」
父「父さんだ、入っても良いか?」
A「あ、うん」
ガラッ
お父さんに続きお母さんも入ってきた。気のせいかな?二人の目が若干潤んでいるような…。
母「あら、
土「はい、Aのことが心配で…」
父「毎日お見舞いに来てくれているみたいだな。本当にありがとう」
土「礼を言われるまででもありません。それに、邪魔になるといかないので、吾輩はこれで…」
母「別に気を遣わなくても…」
土「気持ちは有難いのですが、屋敷の者が心配していると思うので…」
父「それなら早く帰ってあげなさい」
母「そうね。ごめんなさい、引き止めてしまって…」
土「いいえ、また明日も来ます」
丁寧に挨拶をした後、こちらに視線を向け、彼の白くて大きな手が重ねられる。
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作者名:ミルクプリン | 作成日時:2019年9月1日 19時