episode188.吹き抜ける風 ページ40
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「っ………。」
意識が戻ったとき、おれは森の真ん中にいた。
方向もわからず、
ここがどのくらい塔から離れてるのかも
明確ではなかった。
ただ、身体中が痛い。
能力者なのにな。
「エース！」
「ルフィ、…」
「大丈夫か！？」
「あァ…みんなは？」
「わからねェ…」
「…そうか。」
ルフィの腕や足も血がでていたことに気付いた。
「ルフィ、お前…」
「…ゴムなのになぁ」
…ルフィはわかってる。
この傷が、Aから受けたものだと。
あいつの斬撃は能力者も効かない。
一度、戦争の時に使った能力。
あれがどれだけおれたち能力者にとって苦痛なものか、
今痛いほどわかった。
「…A、」
ルフィが、唇をかみしめる。
そして、無理やり笑顔になると、
こう言った。
「そういえば、Aから殴られんの、久しぶりだなぁ」
「…。」
「昔はよく殴られたけどなー」
「…あァ」
「エースも頭殴られてたよな、」
「…そうだな。」
「…あいつ、おれより泣き虫だったし」
「…あァ」
「泣き虫なくせに、前ばっか突っ込んでいくからよー、」
「…」
「サボに怒られたりしてたよなー。」
「……」
「………。」
「」
「…泣いてねェかな。」
「…!」
「泣き虫A、泣いてねェかな。」
「…さあな」
「…痛てェなァ…、さすが、A、だ…、…。」
かすかに震える声。
そして力強く拳を地面に叩き付け、
「なんで、なんでだよ!!!チクショウ!!!」
灰色の空に叫んだ。
「なんで、なんで!!なんであいつばっか!!あいつばっか傷つかなきゃいけねェんだよ!!!」
「」
「なんで、ひとりで抱え込むんだよ、A――――ッ!!!!!」
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地面には、
涙と雨と血がしみこみ、
空が鳴り響く中、
ルフィはひたすらAの名前を呼んでいた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零花 - 初めまして、作品を見ました！！すごい感動して涙がでました!どうしたらこんな感動作品を作れるのですか？ (2015年9月21日 13時) (
レス) id: 4fd61b13e7 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーレース - あなたの過去を見ました。辛かったですよね。 私は、一年生の時にいじめられていました。そんなにひどいものじゃなかったけど、辛かったです。 これからも頑張ってください。いつでも応援してます！ (2015年2月4日 22時) (レス) id: c6af7f69f8 (このIDを非表示/違反報告)
レタス(プロフ) - ((((o´ω｀o)ﾉｺﾝﾆﾁﾜｧ♪ 初めてコメントさせてもらいます(^o^)/ onedayシリーズ大好きです☆ この小説を読むと感動しかしません（笑 これからも更新がんばってください♪ (2013年5月8日 17時) (レス) id: e3d07f564f (このIDを非表示/違反報告)
ぉさとぅ*(プロフ) - にゃる猫しゃむ.さん» 私の姉も受験でほとんど部屋に籠もっています(^-^; 受験生なので亀は当たり前です!!(笑) (2013年1月13日 22時) (レス) id: b432ac71e6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃる猫しゃむ.(プロフ) - 天ノ川 雫さん» え、載せてくれるんですか？ありがとうございます＼(^-^)／ (2013年1月13日 16時) (レス) id: 91d1d1bf39 (このIDを非表示/違反報告)
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