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「ニルさんって旅行好きなの!?」
「意外! もっとインドア派かなって思ってた」
出勤すると、女子たちの楽しそうな声が響いてきた。
その中心にはニルがいるようだが、囲まれていて見えない。
昨日ので皆が心を開いたようで、楽しげに話している。
時々聞こえるニルの声も何時もより高くて、楽しげにしていることは伝わってくる。
鞄を置いて椅子に座り、煙草を吸って よかった と安堵。
ずっと1人だったから、ニルは。
ニルが監察課に来たのも、ACCA局員だった彼女を俺が課長に頼み込んでこちらに移してもらったのが最初。
ダメ元で頼んだけどまさか本当に移ってくるとは思わなかった。まぁ、いいんだけども。俺が頼んだんだし。
そう思っていると携帯が鳴った。
俺のだ。
するとその音に気づいて女子たちがやっとこちらに気づく。
「あ、副課長おはようございます! 出なくていいんですか?」
「もちろん、出るよ」
そう言って立ち上がり、携帯を開いて耳に当て応答しながら部屋を出る。
「やぁジーン」
声の主はニーノであった。
ニーノは「調子はどうだい?」と、本題に入る気配がない。
仕方なく俺から聞いてみれば「話が早いこった」と言い、電話越しにでもニーノの笑っている表情が見える。
「で、何さ。 用がないなら切るけど」
「いいや、用はある。 聞きたいことがあるんだ」
「何?」
「...ニル・プラヴダ。 彼女の名は何処かで聞いたことがある。 ...もちろん、お前達からじゃない。 別の何処かで聞いた気がするんだが、彼女が何かの事件に絡んだこととかあるかい?
どうにも一度気になると分かるまでウズウズしてしまう性分でな」
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中沢 琴葉(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます！ニーノとの恋模様は書くつもりがなかったのですが... 時間が出来たらちょこちょこ書いてみようかなと思います。 (2017年2月12日 3時) (
レス) id: 611ee581e6 (このIDを非表示/違反報告)
のん - ニーノとの恋模様が気になって仕方ありません! 続きが早くみたいです! (2017年2月11日 18時) (レス) id: cca6f0afed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中沢 琴葉
| 作成日時：2017年1月22日 21時
