ファイル#5 ページ5
カシャ
食事を進めていると唐突にそんなシャッター音が響いた。
俺やロッタ、ニルもその音の方へ向いた。
「ロッタ、リスみたいになってるぞ」
カメラを構えて愉快に笑っているのはニーノだ。
仕事がやっと終わったんだ、と笑いながら言うニーノを他所に、ニルは立ち上がって空いていた一席を引いて、ニーノに座るよう促した。
ニーノは少しばかり呆気に取られた表情をしたがクスリと笑って、ニルに礼を言い席に座った。
「君とは初めましてだな。 俺はニーノ、宜しく」
ニーノはそう言って正面に座るニルに手を出した。
ニルは少し眉を下げながら、「ニル・プラヴダ......」とだけ言いニーノの手を握った。
「...人見知りか?」
ニーノは苦笑しながらニルから手を離しそう呟いた。
俺は「そう、あんまり揶揄(からか)ったらダメだよ」と一応言っておく。
ニーノは「しないさ」と言った。
「そうそう、ニルは私のたーいせつな友人なんだからね!」
ぷくぅと頬を膨らませて隣に座るニルに抱き着いたロッタ。
ニルは少し恥ずかしげに「離れて、ロッタ」と小さく言った。
「だって、ニーノにニルを取られたくないんだもの!」
「そうだなぁ、取っちゃうかもな」
「ほら! だから離れない!」
「食事...できないから...」
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中沢 琴葉(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます!ニーノとの恋模様は書くつもりがなかったのですが... 時間が出来たらちょこちょこ書いてみようかなと思います。 (2017年2月12日 3時) (レス) id: 611ee581e6 (このIDを非表示/違反報告)
のん - ニーノとの恋模様が気になって仕方ありません! 続きが早くみたいです! (2017年2月11日 18時) (レス) id: cca6f0afed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中沢 琴葉 | 作成日時:2017年1月22日 21時