ファイル#25 ページ25
「ジーン。 言って」
「......」
ニーノにそう言われても勇気がいるもので。
俺が王族だって知った時のモーヴ本部長もこんな感じだったのだろうか。いや、無いか。俺には脈なしだもんな、うん。
俺は深呼吸する。
ニルはじっと俺を見つめてくる。
「あの、さ...ニル。 お前に聞きたいことがあって」
「知ってる」
「...は?」
"知ってる"と即答され、俺は間抜けな声を出した。
ニルは「見ればわかる」と言った。
ニルは俺をじっと見つめてくる。
見透かしたような目に又戸惑うが、言わなければならない。
聞かなければ、この噂は流れ続ける。
「ニルッ!! ......直球に聞くけど、ニルは...ルーク王国の、王女なのか...?」
ニルを見下ろす形で、俺はハッキリとそういった。
心臓がバクバクと鳴っている。
だがそんな俺とは裏腹に、ニルはいつも通りの涼しい顔。
そんなニルは、やっと口を開いた。
「うん、そうだよジーン。
私はルークの王女、ニル・プラヴダ。
ルークの国王ドート・プラヴダの娘」
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中沢 琴葉(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます!ニーノとの恋模様は書くつもりがなかったのですが... 時間が出来たらちょこちょこ書いてみようかなと思います。 (2017年2月12日 3時) (レス) id: 611ee581e6 (このIDを非表示/違反報告)
のん - ニーノとの恋模様が気になって仕方ありません! 続きが早くみたいです! (2017年2月11日 18時) (レス) id: cca6f0afed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中沢 琴葉 | 作成日時:2017年1月22日 21時