抗がん剤治療 ページ21
五関 (今日から抗がん剤を体に入れていくんだ
けど吐き気がしたり髪の毛が抜けてくるか
もしれないけど頑張ろ)
A 『うん。がんばる』
五関 (じゃあこれから抗がん剤入れてくね。)
細い針がAの腕に入っていった。これから
戦うんだ。リズムよく落ちていく薬をゆっくり
見ていた。
五関 (抗がん剤打ってから大抵の人は24時間以
内に吐き気がするけど、吐き気がしたらナ
ースコールで呼んでね)
五関はAを見つめた。
A 『なんか顔についてる？』
五関 (なんにもついてないよ)
五関は笑いながら点滴の確認をして部屋を後に
した。
ー8時間後ー
Aside
段々気持ち悪くなってきた。けどこれくらい平
気だって思っていたけどいよいよ駄目そう。仕
方なくナースコールを押した。
＜A、吐き気してきちゃったかなぁ？＞
五関先生の声に少し安心した。
＜すぐに行くね＞
五関先生は本当にすぐに来てくれた。
五関 (A辛かったね。ここに吐き出してい
いからね。)
A 『ｳｴｯ、、ｵｯｪ、ﾂﾂ、ﾊﾊﾊｯｯ』
五関 (気持ち悪いね)
五関は背中を擦っていた。しばらくしても吐き
気が落ち着かなかったから五関はＰＨＳで看護
師に指示をした
渡辺 (五関先生、吐き止め持ってきました)
五関 (ありがとう。じゃあ点滴から入れてもら
ってもいい？
渡辺 (はい。わかりました。)
Aは両方の手から点滴を入れられた。
五関 (ごめんね。イヤだよね。こんなの。でも
少ししたら楽になるから)
五関は半分目が虚ろなAの手を優しく握っ
た。
渡辺 (えっ、寝た 笑)
五関 (疲れたんだろ。抗がん剤は疲れるから
な)
五関 (夕食後、橋本に吐き止めお願いしとい
て)
渡辺 (わかりました。)
五関 (よろしく)
終わり←心の準備
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥勒 | 作成日時：2020年5月7日 23時
