テイルズオブジアビス〜揺れる心〜

39　手合わせ ページ10

私は白弦を持ち、何回か素振りをする
やっぱり白弦だけのほうが、しっくりと
くるなぁ

ガ「もう１つの刀は使わないのかい？」

貴「ええ、何せ元は一刀流でしたから…
…………はい？！」

ちょっと待て！！

ガ「どうしたんだ？俺、何かおかしな事を
言ったかい？」

貴「えっと…今私の武器の事、“刀”って
言いましたよね……？」

ガ「あ、ああ、そう言ったけど……」

貴「…………」

この人は一体何者なんだ……？
刀の存在を知っているのは極僅かなのに
この人は知っていた……

ガ「ま、まぁとりあえず手合わせを始めようか」

その声で私の考えが途切れた
ふぅ……とため息をつき、ガイを見た

貴「そうですね
ルールは剣術を使って良し、勿論寸止め
にする……これだけで十分ですよね？」

ガ「ああ、いいよ」

私はコクリと頷いて、刀を構えた
そして、目を閉じる

ーー相手の気を感じろ！ただ見ているだけでは
遅いぞ！！ーー

これは父様の言葉だ
私がどうしても目で相手を見てしまって
攻撃を食らうため、そう注意されたのだ
あまりに目で相手を見てしまっては攻撃を
食らうので、目隠しまでされたのも覚え
ている

だからこそ目を閉じる方が、感覚が冴え
わたるのだ
まぁ1対1の手合わせだから出来る事で
戦争みたいに大勢だと、とてもじゃないが
無理だけど…

すると、相手の気が少し揺らいだ
………今だ！！

キイィイン！！！
刀と剣が交わり、音が響く

そして私は、“エクア父様と手合わせしている
ような感覚”を全身から感じた

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ラッキーキャラ

ガイ

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