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◯狗巻棘
「、、高菜ぁ、、」
日向でそよ風に揺られながら寝ている貴方を見て
思わず頬が緩んでる。同じくらいの背丈なのに
貴方の手とか足とかは彼よりも一回り小さくて。
なんでだろう?と不思議に思うと同時に
僕が守らなきゃ、ってなってる。大切な人の
吐いた愛を拭う。
◯高専五条
「、、眠り姫かよ、、」
すぅっと寝て中々起きない貴方に
そう声をかける。けれども貴方は心地良さそうに
彼の前ですやすや寝てるから。
彼は貴方の首を噛み始める。彼曰く甘いらしい。
小さくて繊細なものは自分で壊したい。
◇伏黒甚爾
「、、、、」
何も言わずに見ている。どこか懐かしい感じがして。
何だろうなぁ、と口には出すもののとっくに思い出している。
彼奴も今これくらいか、とか思いながら愛おしそうに貴方の髪を撫でる。
ちゅ、っと口付けをして彼も貴方の隣で寝始める。
誰もいない桜の木の下で二人は寄り添いあって寝ている。
日差しが降り注いで桜が舞う。偶にはこういうのもいいね。
泣いて笑ったあの日を思い出す。
▼思い出は箱にしまって、
感情は顔に張り付けよう。
そうしたら綺麗な世界が見えるよ。
眼鏡を付けた賢そうな少年はそう言った。
私にはその心理はわからない。
判らなくてもいい。ずっと
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作者名:381 | 作成日時:2021年2月27日 9時