呪術廻戦反応集・華 (ページ19)

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◯両面宿儺

「早く行け。」無愛想な笑顔でそう言った。
サイズが違うけれど。大丈夫、姉弟だろ。
何時もはしない表情をする君を残して、走る走る。
しばらくすると三時の鐘が鳴った。
逃げた姉を見守るように月は浮かんでいた。
金銀細工は静かに散った。

◯夏油傑

「また今度。」静かに君はそう言う。
しょうがないよね。こんな世界(地獄)に生まれたんだから
きらりと瞳に宝石が映る。静かに床を濡らした。
今度会うときは。平等に会いたいね。
そんなことを想っている君を置いて私は逃げた。
君の最後のお願いはかなえられたかなぁ？

◯乙骨優憂太

「またね。」にへっと笑う君は
悲しげな笑みを浮かべて最後にそう言った。
その笑顔さえも私は水に流した。
水の中からふわりと漂ったのは
紅い赤い薔薇の匂い。今度会うときは
きっと、たくさん話せるよ。もう少し、
待っててね。

◯狗巻棘

「走れ」そう呪言を使う。
私は抗えなくて無我夢中に走る、その王国を抜け出すように。
もうしばらく走ればおやつの時間。
私の口癖をきっと君は言うんだろう。
教会の鐘が三時を知らせる。
あら、おやつの時間だわ。どこからともなく
そんな声が聞こえてきた。

◯高専五条

「早く行けっつの。」不敵な笑みを浮かべて
貴方の頭を撫でるんだ、耳元で呟く。
じゃあな。ふっと笑うと貴方の背中を押す。
囚われの王女は忠実な召使に変わった。
それにさえ気づかない愚かな民衆が。
彼女、いえ彼の死を喜んだ。
また今度、いえる自信はなかったから。
何時かまた双子に生まれたら。
沢山話してくれますか？

▼執行人は情を持たず。
　願う未来に何度でもずっと。

　託された未来をつなぐ。

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