呪術廻戦反応集・誠 (ページ21)

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◯両面宿儺

「、、なんだお前。」
少しそっけなくそう言う。貴方が寂しくてさ。ね、宿儺。
私の事そんなに想ってくれてありがとう、と言い消えると。
ツーッと彼の頬に涙が伝っている。泣くなんて初めての事で、
戸惑いを隠せない一方で、貴方にせっかく会えたのに、
せっかく貴方の声を聴けたのに、素直になれなかった自分に怒る。
世界は否が応でも廻る。たとえ呪いの王が泣いたとしても、
容赦なく廻る。その廻りを止めることは出来ないから。
独り静かに初めて、「悲しさ」と言うものを噛みしめる。

◯夏油傑

「、、また会えてうれしいよ、」
にこっと笑いそう言うけれど、本当は会いたくなかった。
泣いてしまうから。貴方が泣いている彼を抱きしめて、
そんなに気にしないで、一番愛してるよ、そう言って彼にキスを落とす。
一度は芽生え終えてしまった命なのに、少し暖かく感じた。
如何やら、生きる意味をなくして、死に逝く意味は見つかった。
もう準備は出来てるよ、またたくさん話そうよ。
今日もこんな世界に絶望をする。

◯乙骨憂太

「あ、、え、、Aちゃんッ、、、」
思わず素っ頓狂な声を上げる。貴方が、心配しちゃって来った～
と言うと、ぽろぽろ涙をこぼして貴方をぎゅっと抱きしめる。
触れたら最後。貴方の温もりが少し伝わって、またさびしくなる。
貴方はもう現実世界(こっち)にはいないから、
それを思い出してまた泣く。一人の空間に虚しく響いた。
好きだよ、愛してる。彷徨って、彷徨って。
たどりつくのは貴方の場所でありますように。
愛ほど強く、歪んだ呪いはない。誰かの声が脳内をぐるぐる廻った。