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●蝶の夢 ページ20

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前回の続きでございます。大変長らくお待たせしました。
前回と同様、眠様リクエストです。
貴方が亡くなり、病んだ彼。
そんな彼の夢の中にあなたが出てきて。
「気に病まないで、」そう告げた。
―――――――――――――――――
普通に愛すことが怖くて消えてしまいそうだ。

◯虎杖悠仁

「、、、な、、で?A?」
触れたいけれど、できなくて。
病んでなんかない、そう言おうとしたけれど、体は正直で
動けなくなる。触りたい、触れたい。
貴方の温もりをもっと感じていたかった。
翌日になって目が覚めた彼はさらに生きる気力を失う。
いっそのこと、もう俺もそっちに行こうかな、そんな考えを持って。
貴方が出てきたことで彼を余計に苦しませてしまったようだ。
そんな彼の気持ちを表すかのように、外は豪雨が吹き荒れている。
風圧と水圧、どっちで行こうか。


◯伏黒恵

「、、、病んでなんかっ、、ねぇッ、、、」
強がる。でもほら今君の頬を伝っているのはなあに?
生暖かくて、私が触っちゃダメなもの。君に触れたら
もっとつらくなる。お互いに。
彼は泣いてる、でも夢の中で。貴方が気に病まないで、
今までありがとうね、そう告げると彼はパッと夢の世界から現実へ帰る
頬を伝う涙が現実世界では汗に変換されていた。
気分がいいとはとてもじゃないけれど、言えないな。
外を見渡して、真っ黒な夜の空に一等星が一つ輝いてる。
安心した。此処にさよならを告げようか。


◯五条悟

「、、、勝手に、、死ぬなって、、」
あーあ。泣いちゃった。軽く貴方がそう言うと、
さらに無く。貴方の声を、姿を見れただけで幸せなはずなのに。
何時からこんなに息がしづらくなった?いつからこんなに苦しくなった?
貴方が泣き崩れている彼の頭を撫でてもう一言。
そんなに思ってくれてるなら、大丈夫。私は幸せでした、
諦めた笑顔でそう告げる。触ってしまった。
朝方とも、深夜ともいえない時間に独り起きて外に出る。
思い出を思いながら、そろそろ僕もそっちに行くよ、
駄目だよ、止めてくれるあなたはもういなくて。
最強がいなくなった世界で、どうするの?
愛情が執着へ、執着が、愛へ。変換されてぐるぐる廻って。
もう駄目だ、僕はこの世界を愛せない。独り朝方へ舞う。
君のいない世界にサヨウナラを。

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作品ジャンル:アニメ
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作者名:385 | 作成日時:2021年2月19日 18時

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