久しぶり AISAWA side ページ5
カンファレンスが行われている部屋の前で
ただただその時が来るのを待っていた時、
？「 ...なんで居る 」
なんて声を後ろから掛けられ思わず肩を跳ね上げさせてしまう...
声の正体を知るため振り向けばクセである指の擦り合わせをしながら此方を見つめる彼と目が合った。
「 なんでって、それはこっちのセリフですけど？ 」
？「 質問に質問で返すな 」
「 ...その無愛想さは相変わらずなのね...まぁ、ご覧の通り救命に戻るから此処にいるだけ 」
" そっちもそうなんでしょ？耕作 "と付け足すものの
いつの間にか呼ばれていたようで返事もないまま彼は私の横を通り過ぎ部屋へと入っていく
「 ねぇ、耕作。無視は良くないんじゃない？あと、それ横入りだから 」
藍「 歩く時くらい静かに出来ないのか 」
ため息混じりにそう言う彼に少しだけ苛立ちを覚えながらも
彼の横に並び、室内を見渡せば懐かしい顔がチラホラと見える。
それが嬉しくて小さく手を振っていれば横から「 おい 」と声を掛けられ
「 あ、私？えぇっと...
慌てて名乗れば一部がざわつき始めた。
「 隣のこの無愛想な
聞き間違いで同じ苗字だと思われたのだとすぐに気づけたのは昔にも何度か同じことがあったから...
久しぶりのこの感覚がなんだか擽ったくて思わず口元が緩んでしまう。
藍「 余計なことまで喋りすぎだ... 」
「 必要なことしか話してないんだけどなぁ...？ 」
挨拶を終えたからか部屋を出ようとまた前を歩き出した彼の後ろに着くように私も歩き始める。
藍「 ... 」
「 あ、でたその無言。怖いんだからやめなよ 」
藍「 お前の寝顔の方がよっぽど怖いだろ 」
「 はぁ？ちょっと失礼すぎない？普通に寝てるだけなんですけど 」
藍「 お前の普通は白目なんだな。 」
「 白目でなんか寝てないし！！ 」
ドアを開けるために立ち止まった彼の背中を軽く叩きぐちぐちと文句を言ってみれば
藍「 うるさい 」
というその一言だけを残し、部屋を出てドアを閉められてしまった。
「 あ！ねぇ！！酷い！！私も出ようとしてたのに！！ 」
急いでドアを開け、早足で彼を追いかけていく私を見ながら同期達が
「 こ れ か ら ま た 騒 が し く な り そ う 」
なんて話をしていたのを知ったのは翌日のカンファレンス後だった。
2人の関係 AISAWA side→←七夕祭り �� AISAWA side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 357人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
友利子(プロフ) - 更新楽しみにしまいました！30代です。是非ともパスワード教えて欲しいです！お忙しいと思いますが、宜しくお願いします！！ (2021年11月26日 22時) (
レス) @page42 id: f5260b5a72 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 頑張ってください。これから楽しみにしてます。 (2020年9月24日 23時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
桃りんご(プロフ) - とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年4月30日 8時) (レス) id: 882c9d154a (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - 更新頑張ってください！ (2017年9月20日 22時) (レス) id: b068affacc (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 病気大丈夫ですか？早く良くなるといいですね！神潤さんのペースで回復するといいですね！更新楽しみに待ってます！ (2017年9月16日 20時) (レス) id: ec4806dfb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sunny | 作成日時：2017年8月22日 1時
