体温 AIZAWA side ページ11
心配を掛けたお詫びだと、
突然ユウに夏祭りに誘われ待ち合わせ場所に向かうと
「 あ、耕作...！お仕事お疲れ様 」
何処か大人っぽくも見えるような浴衣を着たユウが手を振っていた。
藍「 ...悪い、待たせたか 」
「 んーん、待ってないよ 」
普段と違う雰囲気に少しだけ胸が高なったような気がしたが
待ち合わせに遅れそうになり急いだからだと誤魔化すようにその高鳴りをかき消す。
「 ...耕作、聞いてる？ 」
藍「 あぁ...聞いてる 」
「 そう？じゃありんご飴買ってもいい？ 」
藍「 好きにしろ 」
お詫びと言う割には自分が楽しんでるユウが人混みにのまれ、
流されそうで咄嗟に手を引き此方に寄せれば恥ずかしそうに笑い
「 ね...はぐれたくないし、このまま手繋いでてもいい...？ 」と...
藍「 あぁ... 」
はぐれないようにと繋いだその手は繋がった部分から溶けていくように
体温が混ざり合い暑いはずなのに不思議にも不快感はなかった。
「 あ、わたあめ！お祭りといえばわたあめだよね。買ってもいい？ 」
藍「 お前それかき氷でも言ってなかったか...？ 」
「 んもぉ...それとこれとは別なの！ね！早く買いに行こ？ 」
少し遠くに見える綿飴の屋台を指さしはしゃぐ姿はいつものユウで
その姿を見て何故か少し安堵した自分がいた。
「 耕作、あーんして。 」
藍「 ...俺はいい、お前が食え 」
差し出された食べかけの綿飴を断ればユウは「 おいしいのに 」と
子供のように頬を膨らませる。
その姿にようやく落ち着いていた胸がまた高鳴ったような気がして
残念そうに引かれたその手を掴み綿飴を一口頬張った。
藍「 ...甘い 」
「 わたあめだもん、そりゃ甘いよ 」
付き合いが長いからなのか、特に気にする素振りもみせないまま
ユウは俺が口をつけた部分からまた綿飴を頬張る。
祭りの屋台も全て見終わり、
出口に着いた頃には手を繋いでいたことも忘れている程だった。
時間に直せば1時間も無かったのに2時間以上経っているような感じがした。
同期 AISAWA side→←夏祭り AISAWA side
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友利子(プロフ) - 更新楽しみにしまいました！30代です。是非ともパスワード教えて欲しいです！お忙しいと思いますが、宜しくお願いします！！ (2021年11月26日 22時) (
レス) @page42 id: f5260b5a72 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢先生が好きな人 - 頑張ってください。これから楽しみにしてます。 (2020年9月24日 23時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
桃りんご(プロフ) - とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年4月30日 8時) (レス) id: 882c9d154a (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - 更新頑張ってください！ (2017年9月20日 22時) (レス) id: b068affacc (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 病気大丈夫ですか？早く良くなるといいですね！神潤さんのペースで回復するといいですね！更新楽しみに待ってます！ (2017年9月16日 20時) (レス) id: ec4806dfb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sunny | 作成日時：2017年8月22日 1時
