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「まほ」
突然、広臣に声をかけられた。
広臣のほうに顔を向ける。
すると広臣が「これも空になった」と言いながら、青い水筒を投げわたしてきた。
「へっ? えー!?」
反応するのが少し遅く、空の水筒が私の手をかすめてグラウンドに転がる。
「あ〜あ……。 相変わらず鈍くさいな」
はははっ、と広臣が笑う
ムカつく〜。
「広臣がいけないんじゃん。 急に投げるからてしょ?」
「俺は言ったぞ」
「はっ?」
「『まほ』って呼んだから、『これも空になった』って言ったじゃん。」
「投げる とは言っていないでしょ?」
「キャッチできないほうがおかしいだろ。 だいたい、鈍いまほが、マネージャーをやっていること自体がおかしいし」
「なっ……。 マネージャーに運動神経は関係ないじゃん」
ムッとしながらそれだけ言うと、私は落ちたボトルを拾ってドスドスと歩き出した。
「ああ、そうだ。まほ」
「何よ」
ところが、再び広臣に呼び止められたので、私は振り返って広臣をジロッと睨む。
「落とした水筒、ちゃんと洗えよ。俺、砂の入った水なんて飲みたくないからな」
すると、しれっとした口調でそ言い放った広臣。
私は、頭にカーッと血が上がるのを感じた。
「……だったら、自分で洗えばいいじゃん !」
「は? それがまほの仕事だろ?」
「……」
いったいなんなの!?
本当にムカつく……。
これは、広臣に洗いに行かせないと気がすまない!
そう思いながら、広臣を睨みつけた時……。

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作者名:安井まあちゅん大我 | 作成日時:2014年8月24日 15時

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