一週間会わなかった* ページ24
仕事の都合でさ…
＿＿＿＿＿＿＿
鬱
「僕より仕事が大事なん！！？」
たまに香る女物の香水が、貴方の足元で濃い匂いと共にガラスをぶちまけ足を傷つける
身に覚えのない、けど殆ど使われていない物
嫉妬して
僕をみて
なんで、なんで背を向けてしまうの
寂しいのに…愛してよ
＊
シャオロン
「…さみしいの、アヤは気付いてくれないん？」
ぎゅっと握られた貴方の服の裾が皺を生む
ボロボロと落ちた涙で自分の服の色を濃くして
ただ彼はそれ以降話さず
静かに泣くだけ
撫でる？放置する？声をかける？殴る？
なんだっていい
彼はただ、貴方の存在を待っているから
死んでしまえたら成功
＊
ロボロ
「もうその仕事辞めろ…」
拒否権は存在しない
次の日には辞めたことになっている
何故即座に出来たのかなんて聞いてはいけない
知らない方が身のため
ただ彼は満足そうに
眠りながら貴方を抱きしめる
＊
ゾム
「俺の預かり知らんところで…なんでこんな傷つくるん」
ぺろりぺろりと傷一つ一つを舌先で抉られる
鋭い視線がぐさりぐさりと一言と同時に心を抉る
鋭い歯が噛み付いた腕が
ちろりちろりと愛される
置いていって、知らない印を作るなど
許さない、許さない、許さない
返して
＊
しんぺい神
「おはよう、極度の疲労は体を壊すって
身をもってよく分かったね？」
ふらついた足で転がり落ちた硬い階段
一階分落ちた
貴方の片足は動かず、両手は痺れたままで動きにくい
細かい動作ができない
点滴と、スタンドでなんとか頑張って過ごす日々
無断で点滴を取った時
痺れが楽だったのは気のせい？
＊
ショッピ
「アヤさんには、仕事の方が大切と」
じっとり淀んだ視線が延々と送られ
ネチネチと言い続けられる
謝れど許されない
二度とそれを受けたくないと思わせるため
二度と長時間の放置を食らわないため
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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