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「念が籠ってるんだよ、これには」
『…念かぁ、』
「愛ほど歪んだ呪いは無いってどっかで聞いたけどね」
ふ、と笑ったヒョンが箱を開けて中からネックレスを取り出した。ヒョンの腕がするりと俺の首に伸びる。
「うん、やっぱりよく似合う」
『…ヒョン、これ、大事にするね』
俺のことを考えて選んでくれたネックレス。嬉しくて、なんだかふわふわしてしまう。するとヒョンの指先が俺の頬を掠めて、なに、と言おうとしたと同時に唇を塞がれてしまった。
『っ、ん、……!』
「…ふ、可愛い顔」
『ちょ、ヒョン、何いきなり、』
「おいジョンハナ!リビングのど真ん中でキスすんな!」
「やだ〜、盗み見は良くないよチョラ」
くすくすと笑うハニヒョン。呆れ顔をしたスンチョリヒョンが近付いてきたかと思うと、背後から腰に腕を回されて動けなくなった。
「ハルヤ、俺にキスは?」
『ぇ、あ、』
「スンチョラ〜、強要は良くないよ」
「お前許可も取らずにキスしておいて…」
俺を挟んで言い合いするのはやめてほしい。どうしよう、と視線をさ迷わせているとスンチョリヒョンが突然俺の首筋に顔を埋めて、
『ん゛っ、ちょ、スンチョリヒョン……っ!』
噛まれた。
「あ、こら、噛むなよ」
「これハニがあげたネックレスだろ」
「そうだけど?」
「ハルがお前の所有物みたいじゃん」
恐らく噛み跡が残ったであろうそこにスンチョリヒョンはキスをして、満足気に笑った。明日撮影あるんだけどどうしてくれるの。
『…スンチョリヒョンきらい』
「え゛っ、ごめんってぇ!嫌いにならないでハルヤ…」
『俺のこと好きなら俺の身体も大事にして』
「……なんかそれえろ、」
『っ、〜〜やっぱりヒョン嫌いです!!!』
「わ゛〜〜!!ごめん!!ごめんハル!!!」
「今のは無いわスンチョラ…」
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おにいちゃんの前ではかわい〜弟になるハルさんかわいいね❗️誕生日おめでとう❗️
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作者名:颯 | 作成日時:2023年5月19日 22時