Life04 ページ5
「ねぇ、朝食どうするの?流石にそこまでは用意できないよ、悪いけど。」
「ああ、それなら大丈夫です。適当にそこら辺の川で魚とかとってくるから。わざわざありがとうございます。」
あ、確かに。こんな図々しい奴の心配なんて優しいわ。うん。
「ところで。」
キュウビが私に顔を近づける。
「ちょっ……近い。獣くさっ。」
「あ、すみません。(獣くさっ………酷い……)」
するとキュウビは暫し考え、
人間の姿になった。
「これなら、獣の匂いはしないでしょう?」
「うん、そうだね。で、何?」
「何でこんなイケメンな僕に君はキュンとしないの?」
「するわけねぇだろ。居候させて頂いてる上にそんなこと言うんなら出てけよ、今すぐ。」
「い、いや、ご、ごめんなさい……あ、そうだ。Aさん、好きな人とかいますか?」
え、決まってるじゃん。
「いるよ。」
「え。え?」
「ま、もう会えないだろうけど、ね。」
「Aちゃーん?もう8:20よ?学校は〜?」
ええええええええええ!!!!!!!?????遅刻じゃん!!!
「ど、どうしよ……ちょっと……キュウビのせいだよ?なんで変なこと朝に聞くの……どうすんのさ………」
するとキュウビは何故かドヤァ……とむかつく顔をして、
「しょうがないですねぇ……僕が連れていってあげましょう。一応妖怪なんで、飛べたりしちゃいます。」
「そ、そうなの?じゃ、お願い!お母さん、行ってきます!」
「あらぁ?Aちゃん朝ごはんは?」
「いい。いらない!行ってきます!」
外に出るとキュウビは狐の姿になっていた。
「ふふっじゃあ僕の背中に……ってもっと優しく!ああ、痛い痛い!や、止めてください痛い!」
「早く!私今まで無遅刻無欠課なの!」
勢いよく乗ったため、そうとうな体重がかかっただろう。まあ、お礼としておこうか。
「やれやれ、じゃあ行きますよ!」
こうして私の一日が慌ただしく始まった。
“この狐……絶対追い出してやる……”
なんて思いながら。
◇Life04End◆
★この度、ユーザーランキングにランクインさせていただきました!皆様ありがとうございます!そしてこれからも宜しくお願いします!
★そして!1000ヒット突破しました!またまたありがとうございます!全然キュンとしないキュウビが多々登場しますが、見捨てないで下さい←
★今回も読んでくださりありがとうございました!また次回お会いしましょう!
47人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒカリ - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2015年4月4日 9時) (レス) id: e7bf96a70d (このIDを非表示/違反報告)
生馬 - とっても面白かったです更新頑張って下さい (2015年3月14日 4時) (レス) id: 522ea41974 (このIDを非表示/違反報告)
☆蜜柑猫☆(プロフ) - 私も最近キュウビにはまりかけてるんだ・・・(笑)映画でも超カッコよかったし!!テストがんばれ(o>ω<o)私もテスト期間だけど☆← (2015年3月3日 7時) (携帯から) (レス) id: 63d3a2953a (このIDを非表示/違反報告)
猫大好き!! - この小説好きです!!更新頑張ってください! (2015年3月2日 20時) (レス) id: eacdde0801 (このIDを非表示/違反報告)
炉白(プロフ) - とてもよかったです!こういう文章の作品、私大好きです!新鮮な気分になりました(笑)これからも楽しみに待っていますね! (2015年3月2日 20時) (レス) id: 71f5d78a49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鳳錠望 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AAAAtarinrin/
作成日時:2014年9月20日 20時