【妖怪ウォッチ】狐だと思って拾った君は実は妖怪だった。

Life09 ページ13

「Aさん〜まだですか？」

「あと少しだから我慢してよ。私だってお腹すいたよー」

時刻は午後8時過ぎ。
いつもならもう、勉強を始めてる時間だ。
あれ、キュウビのやつ、なんか書いてるよ。

「なぁに書いてんの？」

「日記ですよ。今まで毎日書いてます。まあ…ほとんど覚えてないですけど。」

「へーえ。妖怪って物覚え悪いんだ？」

すると、キュウビは素早く首をふった。

「ちっ、違いますよっ！いっ、いやっ、ほら僕ってもう何百年も生きてるじゃないですか。だから……」

「ふぅん。あ、そろそろできるよ。食べよっか。」

「そうですね、Aさんのおでん、楽しみだな〜♪」

“なんでおでんがそんなに好きなの？”
“なんで熱いものに怯えるの？”
それも“覚えてないですけど”って返されちゃう気がして。
また、聞く気にはなれなかった。

◇Life09End◆

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2014.10.15

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