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そう言えば、炭治郎達3人はどこの遊郭に潜入しているんだろうか
もしかしたら、私の従姉がいる所だったりして…
「どうかしましたか?」
『いや…炭治郎達はどこの遊郭に潜入しているのかなって思って』
「あぁ…確か、荻本屋と京極屋と…あとはときと屋に潜入しているらしいですよ」
ときと屋…?
そこって…
「あら?Aさんの知り合いでもいらっしゃるのですか?」
『はい。ときと屋に居るはずなんですけど…』
従姉とは昔から仲良くしていた
しかしいつの日か突然会えなくなったのだ
従姉の行方を探る内、"ときと屋"という遊郭に売られたと分かった
そうと分かれば話は早い
私はときと屋に突撃し、そこの女将さんに従姉を返すよう直談判した
まぁ当たり前ながら従姉は返してもらえなかったけど、私の従姉への愛に
以来、私たちはほぼ毎日のように手紙のやり取りをしている───
そこまで話すと、しのぶ様は少し引いた表情をしていた
…何故?
ちなみに年末年始には遊郭に行って従姉と年越しするし、誕生日には髪飾りを送った
従姉は私が鬼殺隊という組織に所属していることを知ってるので、何度か…というか毎回引き留められるけど(そしてその度に鬼殺隊辞めたくなるけど)なんだかんだ辞めるのが面倒くさくて今に至る
「それで、従姉ってどなたなんですか?」
『えっとですね───』
一方、とある一室では
「訳あって女性の姿でしたが、俺は男なんです」
「あ、それは知ってるわ。見ればわかるし…声も」
「…えっ?」
炭治郎が潜入先であるときと屋の花魁─鯉夏に正体を明かすと、鯉夏には既にバレていることが判明した
驚きで言葉が出ない炭治郎に、鯉夏は話を続ける
「男の子だっていうのは最初からわかってたの。まぁ鬼殺隊の子っていうのは予想してなかったけど…」
「え?鬼殺隊を知ってるんですか?」
「ええ。私の従妹が鬼殺隊に居て、毎日のように手紙をくれるのよ。年末年始には遊郭に来てくれたりもするわ」
元気にしてるかしら、Aちゃん…と在りし日の従妹の笑顔を頭に浮かべる
(また会いたいわ…)
そう考える彼女は、とても優しい瞳をしていた
(また会えたらいいな)
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vivid.fy - めちゃくちゃ面白いです!!リクエストです。フードをいつも被ってて顔が見えないツンデレな男主の小説作ってくれませんか?無理そうだったら書かなくで大丈夫です! (2022年6月12日 18時) (レス) id: 44b715b917 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 千秋さん» 7と8は頑張って感動系にしたので、そう言って頂けて嬉しいです!これからもよろしくお願いします (2021年8月23日 21時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
千秋 - 「7.先輩ですから」って感動のシーンすぎる! (2021年8月23日 13時) (レス) id: a94b48adab (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 濡犬さん» ありがとうございます!こんな作品でも面白いと言っていただけてとても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2021年5月22日 12時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
濡犬 - コメ失礼します!ただ今腹筋崩壊した者です!文才があるとこんなに面白い作品が書けるんですか…クソッ羨ましいッッ 次回更新まで正座で待機しよう( ˙-˙ ) (2021年5月21日 19時) (レス) id: e6e0ea5053 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2021年5月4日 17時