【鬼滅の刃】モブですが何か？？？

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「っ！？」
『やぁーっと見つけたぜ蟲柱様！観念して私と話せ！』
「…Aさん」
『はいはい、蟲柱様が大好きなAさんでぇーっす』
「それは天地が逆立ちしても有り得ないんで安心してください」
『…ん？』

蟲柱様…？？？(困惑)

「Aさん、何か用ですか」
『蟲柱様に謝りに来たんです。

あの時はごめんなさい。私の配慮が足らなかった。蟲柱様にとっては嫌なことを思い出させた。本当にごめんなさい。

でも、私は蟲柱様ともっと話したい。毎日命懸けの鬼殺隊生活で、喧嘩したまま死ぬとかヤダ。もしこのまま終わったら私絶対鬼になりますからね？』

あれ、呼吸使える鬼ってめっちゃ珍しいのでは…？
やっべ、珍しいって単語に心が揺らぐんだが(※駄目です)

ピタリと静止した蟲柱様
畳み掛けるなら今だと思い、蟲柱様を解放した私は深く腰を折る

『自分勝手ですよね。でも、私は蟲柱様と仲直りしたいんです。一緒に甘味処に行きたいんです。お願いします』

割引券を差し出しつつお願いした
すると、足がこちらを向くのが見える

「Aさん、大丈夫です。私は、Aさんが炭治郎君を立ち直らせる場面を聞いていました」
『知ってます』
「少し黙っててくれます？あの時の言葉が少し…羨ましかった。私にもそう言ってほしかった」

あの時の言葉…とは？
え、あれぐちゃぐちゃなこと言っただけなんですけど…？？？

よく分かんないから、炭治郎にやったように軽く抱き締めてトントンと背中を叩いた

『大丈夫ですよ、蟲柱様。今は文句でも愚痴でも我儘でも何でも言ってください。私が全部受け止めます』
「Aさん…」

しばらく一定のリズムで叩いていると、どうやら落ち着いたらしい
…いや元々落ち着いてたなこの人！

「さぁAさん、甘味処に行きましょう」
『はーい、蟲柱様』
「…あの、1つだけ我儘言ってもいいですか」
『え、いやもう期限切れ…ｱｯ何もないんでどうぞ言ってくださいませ』
「蟲柱じゃなくてしのぶって呼んでくれませんか？」
『何だそんなこと…え？』
「だから、名前で呼んでくれませんか？」
『し、しのぶ様…？』
「何で様付け…。まぁいいです。行きましょう」
『え、あ、はい…？(動揺)』




(ちなみに、甘味処では私が奢った)
(財布が更に薄くなった)
(泣いた)

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