【鬼滅の刃】モブですが何か？？？

▼ ページ37

「で？お前何があったんだよォ」

ふと考える
彼は蟲柱様と同じ柱だ(言動は天と地程違うけど)
もしかしたら、何か参考になることが見つかるかもしれない

『実はですね…』

蟲柱様の地雷を踏み抜いてしまったこと
それ以来避けられて謝れていない心境
これらを一つ一つ丁寧に話した

その結果

「ブフッ。お前阿呆すぎるだろ！！」

……………柱が増えた

『何で音柱様呼んだんですかスケベ柱様！？』
「誰がスケベ柱だァ！」
「ブフォッ」

私の話を大爆笑して聞いている音柱様
何でいるんだよ！！

「いやー、悪い悪い。たまたま入った定食屋でこんな面白い話聞けるなんてな」
『失礼極めてますね』

私は真剣に悩んでいるのだ
面白がらないで頂きたい

『で、何かいい考えないっすかね』
「謝ればいいんじゃねぇのかァ？」
『謝ろうとしても逃げられるから相談してるんじゃないですか』

スケベ柱は参考にならない
音柱様は…？

「時間が経てば元に戻るだろ」
『駄目だ参考にならない答えしか出なかった』
「お前も相当失礼だぞ？」

やっぱり自分で考えようと思い店を出ようとすると、スケベ柱に止められた

「これを使って仲直りしろォ」
『これは…甘味処の割引券？』

何でそんな縁無さそうな所の割引券なんか持ってるんだ
心の底から聞きたかったが、蟲柱様との仲直りが先だと思い有り難く受け取った

『ちょっと私行ってきますね』
「おう。ちなみに、今日胡蝶は任務無いから蝶屋敷にいると思うぞー」
『はーい』

割引券を握りしめ、私は青空の下を駆け出した
蟲柱様との仲直りの為に

…あれ、なんか空曇ってきたんだが

「さっきまで快晴だったのに、今では曇天じゃねぇか。先行き不安だな…」
『……………(目そらし)』




───『いやどこだよ蟲柱様ッ！』
曇り空の中、蝶屋敷に帰ってきてからあちこち探し回っても彼女はいない
本当は蟲柱様、任務あったのでは…？

軽く苛つきながら曲がり角を曲がった先に、蝶の髪飾りを見つけた
あの後ろ姿は…蟲柱様だ
気付かれないようにそっと背後に近づき、ガバッと抱き締めた

▼→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す