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日高side
「おはよ、人2。」
「あ、おはよう。だっちゃん。」
今日はあの何回もリハーサルをしてきたLIVE当日。
早朝の楽屋には人2がはじっこの椅子にちょこんと座っていた。
「なんか、顔色悪いよ。」
「え、そうかな?」
いつもより顔が青白い彼女の顔を覗き込むと、本人は気づいていなかったようですぐに鏡で確認する。
「今日LIVEだから、気をつけてよ?」
「うん、ただの寝不足だと思うから。大丈夫」
少し時間が経つと他のメンバーもゾロゾロと入ってくる。
「おはよー」
「宇野ちゃんおはよ。」
「おはよー。」
全員集まると、すぐに打ち合わせに入る。
「じゃあ、リハーサル通りに。」
「はい!!」
打ち合わせ終了後、全員が衣装や髪のセットに集中する。
「秀太、あと何分?」
「あと2時間後、遅刻してくんなよ。」
「いや、ここにいるのに?」
秀太の言葉に鋭いツッコミをいれる直也くん。
そのひと言で、男子部屋の空気は和む。
「あ、日高、にっしー。」
「ん?」
「演出、アドリブ入れてもいいからさ、頑張ってね。」
「完璧に最高の演出にするから!」
「俺らも。」
今日の西島は何故かどこか上の空な気がする。
「日高ー、俺の水はー?」
「ん、そこ。」
気のせいか?
「お、ありがとなー。」
ペットボトルを片手に明るい声で告げるとまた髪のセットに戻っていった。
「にっしーそこはねてるで?」
「え、うそ?」
いつもは根暗な西島のことだ。
きっと、集中してるんだろう。
この時、俺はまだ分からなかった。
人2の顔色が悪かったこと、西島の様子の異変。
この二つに共通点があるなんて。
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芹那(プロフ) - あゆにし♪さん» 題名はそのままMissyouです! (2017年8月31日 18時) (レス) id: 7ca670225a (このIDを非表示/違反報告)
あゆにし♪(プロフ) - 芹那さん» ありがとうございます!題名なんですか? (2017年8月31日 12時) (レス) id: 51313f2f12 (このIDを非表示/違反報告)
芹那(プロフ) - あゆにし♪さん» 作成完了しました! (2017年8月30日 20時) (レス) id: 7ca670225a (このIDを非表示/違反報告)
芹那(プロフ) - あゆにし♪さん» ありがとうございます!! (2017年8月30日 19時) (レス) id: 7ca670225a (このIDを非表示/違反報告)
あゆにし♪(プロフ) - 芹那さん» 続編楽しみにしてます! (2017年8月29日 17時) (レス) id: 1e5cd2df69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬里奈 | 作成日時:2017年5月11日 18時