出逢えた奇跡-虹-part2

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西島side


「みんなー！ありがとう、！」



「アンコールも、楽しかったよ！」



そう言うと、ファンが「わー！」
と答えてくれる。



最高だ。この舞台。




「みなさん、俺から一つお願いがあるんです。」


これは、メンバーにも言ってない事実。



スタッフに頼み込んで、やっと了承してもらえたんだ。





「半年前、ＡＡＡから卒業した人2のことなんですが。」




声が出なくなって、ついに卒業してしまった人2。


みんなで考えて出した結果だった。


「え？にっしー？！」


「ちょ、どうしたの？」


俺の言葉にメンバーが困惑の色を示す。


「最後に1曲だけ、歌わせてください。」

「いいよーーー！ 」


「うん！！」


ファンのみんな、ありがとう。



「聞いてください。【虹】」


舞台裏に視線をよこすと、ぱちっと目が合う。




手で合図をすると、マイクを片手に姿を現しだした。


「え……！」



「うそだろ！？」


｢｢「人2！！」」」



「みんな……。」




男メンは、驚いた表情。


女子メンは目をうるませていた。




「わあああ！！人2だ！！！」


ファンの子も喜んでいる。



「みんな、久しぶりだね。」


再開に、もっと話をしたいけど

もう間奏が終わる。



「いくよ！せーの！！」

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