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ツイッターはとても荒れていた。
“ AAAとして大事な時期じゃないの?あり得ない… ”
“ この画像の子が着てる制服、うちの学校のなんだけど! ”
“ この画像って、ほんとにだっちゃんですか?! ”
だっちゃんにリプを送る人たちも沢山いた。
『(わたしのせいで、だっちゃんに迷惑掛けてる…)』
その時、再びスマホが着信を告げた。
画面に表示されたのは知らない番号だった。
出ない方が良いことは分かっているのに、半分パニック状態なわたしは冷静な判断が出来ずに、通話ボタンを押していた。
『…もしもし?』
「………」
『あの、誰ですか…?』
また無言電話だと思い、通話終了ボタンを押そうとした時。
「…だっちゃんに近づくなブス!!」
『…っ!?』
いきなり怒声を浴びせられ、ブチっと電話が切れた。
最初の無言電話も、今の電話も、きっとだっちゃんのファンからだ。
でもだっちゃんのファンの人が、一体どうやってわたしの電話番号を…?
その時、再びスマホが鳴り響いた。
画面には、また知らない番号。
『ま、まただ…』
わたしは怖くなり、すぐさま通話終了ボタンを押した。
静かになったかと思ったら、またすぐに着信音が鳴り響いた。
さっきとは違う知らない番号。
いくら切っても、次から次へと電話が鳴り響く。
『やだっ…どうしよう…!?』
どんなに耳を塞いでも、着信音が聴こえてくる。
『…いや……やだっ!!』
ーーーガバッ
『…あ、れ?』
わたしはベッドの上で眠っていたようだ。
『……夢、だったの?』
それにしても嫌な夢だった。
『…そうだ、ツイッター!』
わたしは、慌ててカバンからスマホを引っ張り出して、ツイッターを開いた。
『よかった…何もない』
わたしはホッと胸を撫で下ろした。
夢だから良かったけど、もしあれが現実だったら…?
一般人のわたしがこれ以上だっちゃんに付きまとったら、迷惑を掛けてしまう。
わたしのためにも、だっちゃんのためにも、
もうこれ以上、だっちゃんと会うのはやめなきゃ…。
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meri(プロフ) - りゅんさん» コメントありがとうございます!新しい生活が始まり、バタバタしてしまってなかなか続きが書けずにいますm(_ _)m楽しみに待っていてくださる方々には本当に申し訳ないです。。楽しみしているという嬉しいお言葉を頂いたので、更新頑張りたいと思います(*^^*) (2017年4月17日 20時) (レス) id: 0421a69e29 (このIDを非表示/違反報告)
りゅん(プロフ) - 更新待ってました!日高くんとの小説は数少ないのでいつも楽しみにしています!これからも頑張ってください! (2017年4月15日 22時) (レス) id: c21194c4d6 (このIDを非表示/違反報告)
MSweet(プロフ) - meriさん» いえいえです!わ!同じですね!まさに求めてた理想が詰まった夢小説に出会えたみたいでとても幸せです!!! (2017年3月8日 17時) (レス) id: 41535dcbfa (このIDを非表示/違反報告)
meri(プロフ) - MSweetさん» コメントありがとうございます(*^^*)わたしも、現実味のあるリアルなストーリーよりも、現実になさそうでありそうな夢物語みたいなお話の方が好きなんです!見ていただいている方にニヤニヤしてもらえたら嬉しいです(*´˘`*)更新頑張ります! (2017年3月8日 14時) (レス) id: 0421a69e29 (このIDを非表示/違反報告)
MSweet(プロフ) - 初めまして!ありそうでないこの運命に導かれて夢が現実になってリンクしてるお話、すごくドキドキします!主人公と同じ立場になって考えてみただけでニヤケが止まんないです← 更新頑張ってくださいね!!! (2017年3月6日 0時) (レス) id: 41535dcbfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meri | 作成日時:2017年2月8日 16時