夢でキミと会えたら…

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日「やっぱり。ここに来れば、君に会えると思ったんだよ」






そう言ってだっちゃんは、くしゃっと笑った。






『あの、もしかして…わたしのこと探して…？』






日「そうだよ。キミに会うためにここに来た」






だっちゃんの言葉に、頬が熱くなる。

…わたしって本当に単純。






頬の照りを誤魔化すために、わたしは口を開いた。






『あの…どうしてわたしが駅にいるって分かったんですか？』






前にスタバで会ったときから、わたしはずっと疑問に思っていた。






わたしの質問に、だっちゃんは少しだけ沈黙すると、真面目な顔でこう言った。






日「…夢、見たから」






『…え？』






“ 夢 ” って…もしかして？






日「キミと会う前の日、絶対にキミが夢に出てくるんだよ」






やっぱりそうだ。

だっちゃんも、わたしと同じ体験をしているんだ。






びっくりする気持ちもあったけど、それよりも嬉しくて胸が弾むような気持ちの方が強かった。






日「なんて…こんなこと言われても、信じられないでしょ？」






少し自虐的に笑うだっちゃんの言葉を、わたしは慌てて否定した。






『し、信じます！』






思っていたよりも大きい声が出て、だっちゃんに少しびっくりされた。






『あの、信じてもらえないかもしれないけど…わたしも、夢見るんです！だっちゃんと会う前日に』






緊張と興奮で上手く言葉が出てこないわたしの話を、だっちゃんはしっかりと聞いてくれた。

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