【鬼滅の刃】冨岡の妹がだいぶ冨岡。

6話 ページ6

食事をご馳走になって今は帰り道。





「私がもっと水の呼吸に適していれば水だけで生きていけるのに」


「それはもう趣旨が違うから固形物を食えお前は」








…美味しかったな、天丼。








今度薦めてみようかな。


…脂っこいものは苦手だったかな、あの人は。








「じゃあ私はこれから北西に向かうので、失礼します」




ご馳走様でした、と頭を下げて刀の確認をした。







「あらAちゃんの刀、刃こぼれが凄いわよ！」


「…あ、」







やっぱり。








私は刀の扱いが雑だからよく刃こぼれする。



鉄珍さんはそんな私を責める事もなく何度も刀を打ってくれる、申し訳ない。








「今度一緒に行きましょう、私も新しい刀を取りに行くのよー」


「一人で行くので大丈夫です」







本当に、もっと丁寧に使わないと…



拭いたりはしてるけど、全体的に力任せなところがあるからかな。








「甘露寺の厚意を無碍にする気か、食べた天丼を出せ。吐き出せ今すぐに」

「行かせていただきます。」

「よろしい。」









目だけでも人殺しそうなのにそのまま刀に手を掛けられたら折れるしかない。




…甘露寺さん、私なんかと行っても楽しくないと思うのに。







「それじゃあその時会いましょうね、またねAちゃん。伊黒さんもさようならー！」






去り際に手を振ってくる甘露寺さんに頭を下げてため息を吐いた。




今日はどこで眠ろう。








「その刀で任務へ赴く気か」

「なにか…？」




「顔が腹立つねお前は。その冨岡みたいな表情をやめろ」

「冨岡だし。」





やめろって言われても冨岡だし。



…一応









「カァァァー！遊郭ニテ上弦出現！応援ニ向カエー！」


「遊郭…」









上弦と戦ったら刀折れるかなぁ…、まぁ、別にいいか。



ぼーっと鴉を追って走った。









「おい待てA！」









_






_








「いた、鬼だ…」









地獄絵図というやつなのか、混沌とした戦場が目の前に広がった。


あの二人が上弦かな、









「水の呼吸 弍ノ型 水車」





どうして二人いるんだろう、どっちが上弦だろう。



上弦にもなると刃が届かないって聞くな、血鬼術も技術も桁違いらしいけど、どうでも良いか。









「えっ…いつからいたのよあんた！？お兄ちゃん、首斬られちゃった！！」





すぐ死ぬんだし。

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