【鬼滅の刃】冨岡の妹がだいぶ冨岡。

48話 ページ48

「無惨を、倒しました。」


「あぁ、知っている。やってくれると信じていた」





「鬼殺隊は解散だって、これから何しよう」


「腹一杯食べて寝る！！日の光と共に目覚めれば良い！！」









「あ、私16歳になりました。」


「あらー！おめでとうAちゃん！」







「ちゃんと年上だよバカ時透」


「精神年齢は変わらないみたいだけど」







「みんなのおかげで、16歳になれました」


「あら、もうすっかりお姉さんですね」






「みんなのおかげで…っ、お兄ちゃんと、今日を迎えられました」


「そりゃー良かったわ！仲良くしろよ」





「みんなにも…祝って、欲しかったなぁ…」


「…すまないね」









太陽に背を向けて挨拶をして回った。



聞こえて来ると錯覚するほど、その声をまだ鮮明に覚えている。









「A、16歳おめでとう。義勇と二人で助け合って生きていくのよ」


「おめでとうA、良い加減命日に花と狐うどん持って来るのやめろ」


「おめでとう、大好きだよA」










お誕生日おめでとう







そんな声がして、背中が暖かくなった。



まるでそこで私の肩に手を置いて、頭を撫でて、ギュッとしてくれて、そばにいるみたい。









「気のせいなのに…」



太陽の光が当たって暖かいだけだけど、









「終わったか」


「あ、お兄ちゃん」





日光が遮断され、背後に兄が佇んでいることに気付いた。



相変わらず足音しないから気を抜くと気づかない。









「なんか派手な足音もする(嫌味)」


「悪かったなうるさくて、今晩俺の屋敷来いよ」

「なんで」

「誕生日パーティーしようぜ！隊員達と里の人間と蝶屋敷のガキとあとなんか近所のやつとか」

「派手派手…、」








行くけど。とボソッと返事をしたら宇髄さんは満足気に踵を返したようだった。




私も帰ろうと続くと兄さんが足を止めた。








「A、誕生日おめでとう」



「…花の匂いがする」



「花束だ。」






善逸が考案したらしく、わざわざ買いに行ってくれたらしい。







「ベゴニアというらしい。」



「……」

「食うな」

「食用かと思った」






パクッと一つ口に含めばペシッと叩かれた。



すごく良い香り。







「お前の誕生花だ。」


「へぇ」





…美味しそう。(主食:草)





「これから沢山、幸せな思い出を築こう」


「なに、急に。…今までも幸せだったよ」






私はずっと幸せだよ。







「A、生まれてきてくれてありがとう」


「俺を兄にしてくれてありがとう」






今も昔も、ずっと。







「…うん、お兄ちゃんになってくれてありがとう」




お兄ちゃんがいるから幸せだよ私。








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ベゴニアの花言葉





幸福な日々








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