3話 ページ3
「あっ、あの時の!!」
「…あ、隊律違反の」
裁判にかけられたっていう額に傷がある男の人。
「炭治郎、知り合い?」
「十二鬼月を倒してくれて俺は助けられたんだよ」
「このルックスでその強さ!?神に愛されすぎじゃん!!」
今ここで療養してるってことは、裁判は免れたのだろうか。
本当に妹さんは人を食べていないのかな。
目撃者と言っても私は鬼を倒してすぐ下山準備に入ったから詳しく知らない。
「俺と結婚しない!?」
「裁判は…大丈夫だったの?」
「ガン無視!!!」
鬼絶対許さない主義ばかりなのに、よくお許しが出たよね。
「禰豆子が人を襲わない証明が出来たんだ。」
どうも不死川さんに2度も刺され、血塗れの腕を差し出されたが襲わなかったらしい。
すごい。
「俺の師匠や兄弟子の人が自分の命を懸けてまで禰豆子の無罪を主張してくれたおかげでなんとか」
「そう」
良かったね、と相槌を打った。
胡蝶さんからの事情聴取にくたびれた、眠りたい。
どうも私の話は一切参考にならないと一刀両断された。
心外。
「ところで名前はなんて言うんだ?俺は竈門炭治郎だ!」
「…A」
「よろしくなA!」
なんか眩しくて目を閉じた。
音柱が物理的に眩しいから目を合わせられなかったけど、違う意味で眩しい。
「俺は我妻善逸!我妻っていう名字貰ってくれても良いよ?」
…那田蜘蛛山で生き残った優秀な隊士ならこれから鬼殺関係の職についている人からお見合いの話があるかもしれないし、その素敵な名字はそういう時のために取っておいた方が良いと思うので、
「…いらない」
「ドラァイッッッ」
手足が異様に短いのはなんだろう、薬があるし何かの血鬼術かな。
「この人は…?」
「こいつは嘴平伊之助、今は喉潰れてて声出ないんだよ」
「可哀想」
3人とも生き残ったんだ。
若手隊士は雑魚だのみんな死んだだの言ってるけど結構生き残ってんじゃん。
「しんどかったよね、那田蜘蛛山。臭いし」
「ほんっっっとそれねぇぇ」
「善逸って…その、足短いね」
「すっごい話題提供下手くそなんだね??」
「ごめん」
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柊蓮(プロフ) - 毎年、誕生日に読んで号泣してます…大好きです。この作品も、同じ作者様の作品も。ついに夢主ちゃんとおんなじ16歳になりました…来年もまた読みに来ますっ素敵な作品を本当にありがとうございます。 (2月9日 1時) (レス) @page50 id: 4d2be51c25 (このIDを非表示/違反報告)
芽依 - ボロ泣きです、、最高です、後日談までもう泣けてくるんですが、、すれ違う兄妹の書き方が神ってますね、素敵な作品を読ませていただきありがとうございました、、! (1月30日 10時) (レス) @page50 id: e9435a06b7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 涙止まりませんでした、、、出会えて良かったです、、、 (11月24日 13時) (レス) @page50 id: 477ea6ec3d (このIDを非表示/違反報告)
ピンス - 流石に泣きました。後日談も最高です。神作品ありがとうございます… (11月10日 23時) (レス) @page50 id: 18a9383861 (このIDを非表示/違反報告)
てんごく(プロフ) - めっちゃ泣きました。凄い良いお話です (10月5日 18時) (レス) @page50 id: e622d65d6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だむい | 作成日時:2020年7月26日 20時