20話 ページ20
「じゃあまたね、宇髄さん」
「おー、次会うまでに敬語勉強してこいよー。」
基礎体力は人よりあったようで、“教えることはねぇ。”と屋敷を摘み出された。
食費と水道代だけ掛かるから次行けだって。
「あなた、よく屋敷を抜け出すって師範が頭を抱えている子…」
「…胡蝶さんの継子の」
タイミングが同じで、一緒に霞柱邸へ向かうことになった…えっと、
「カナヲ、」
「そう。」
カナヲと言うらしい。
那田蜘蛛山にもいた気がする。
「えっと…あなた、名前は?」
「冨岡A。」
「冨岡…」
水柱の、裁判にかけられた、よく師範が呪ってる、とか色々思い当たる節があるらしい。
待って1個やばい。私狙われてる胡蝶さんに。
「水柱様は柱稽古に参加しないんだね」
「…そうだね」
協調性はないが、やれと言われたらやる性分だと思っていた。
別件で参加できない胡蝶さんとはワケが違う。
よく分からない、元々何考えてるか分からない人だったけど、最近はもう他人より他人だ。
___
_
もう少し、宇髄さんのところにいれば良かったなって。
炭治郎が来てくれたら時透の相手してくれただろうに。
「良い加減降参すれば」
「いや」
「ふーん」
他の隊士は打ち込み台に向かわせたっきり、私と対人訓練でその日を終えようとしていた。
「なんでかなあ、すごいぶん殴りたいんだけどね君のこと」
「おかしい」
「理由なく殴ったら隊律違反になりかねないから訓練を模して痛めつけたいんだけど…」
「おかしいって」
時透は…私の事が嫌いなのかもしれない。(間違いない)
顔や態度に出やすいタイプだし、いやあからさますぎるが。
「まぁ良いや。食事済んでないの僕らだけだし早く食べてお風呂行ってきなよ。」
「どうも」
「本来なら砂利食べてろって言いたいけど、雑食で終いには毒があるものも食べるって伊黒さんに聞いたから。」
「どうも」
当たり強すぎないか。
こんなものなのか。
炭治郎や甘露寺さんと関わったあとだからそう思えてるだけか。(違う)
「じゃあ、お疲れ様でした」
「うん、お疲れ様」
4352人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊蓮(プロフ) - 毎年、誕生日に読んで号泣してます…大好きです。この作品も、同じ作者様の作品も。ついに夢主ちゃんとおんなじ16歳になりました…来年もまた読みに来ますっ素敵な作品を本当にありがとうございます。 (2月9日 1時) (レス) @page50 id: 4d2be51c25 (このIDを非表示/違反報告)
芽依 - ボロ泣きです、、最高です、後日談までもう泣けてくるんですが、、すれ違う兄妹の書き方が神ってますね、素敵な作品を読ませていただきありがとうございました、、! (1月30日 10時) (レス) @page50 id: e9435a06b7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 涙止まりませんでした、、、出会えて良かったです、、、 (11月24日 13時) (レス) @page50 id: 477ea6ec3d (このIDを非表示/違反報告)
ピンス - 流石に泣きました。後日談も最高です。神作品ありがとうございます… (11月10日 23時) (レス) @page50 id: 18a9383861 (このIDを非表示/違反報告)
てんごく(プロフ) - めっちゃ泣きました。凄い良いお話です (10月5日 18時) (レス) @page50 id: e622d65d6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:だむい | 作成日時:2020年7月26日 20時