47話 ページ47
いつも私を押しつぶすのは肩書きだった。
姉ちゃんと、柱っていう重くのしかかるそれに怯え続けた。
でも、いつだって私を奮い立たせたのは姉ちゃんっていう自覚。
私を頼ってくれる、
私を想ってくれる、
私を信頼してくれる、
そんな家族と。
それに挫けそうになった時、支えてくれる友達。
大きな手で撫でてくれて、
お腹抱えるほど笑わせてくれたり、
口数少ないけど通じ合える友達と、
ダメな事は叱ってくれて、
いつも私をおんぶしてくれて、
元気付けてくれる、
時には厳しいこともいうけど、
一緒に恋話とかしながら食事して、
歳下の彼にも泣きついて、
そんな友達に巡り合えた、再び出会うことが出来た奇跡に。
「成績点検終わったー!」
「可笑しい何故全員最大評価なんだ、竈門炭治郎の技能がA?ふざけるなXだ、X。奴の芸術観点は未知数だからな」
「だって頑張ってたしー…」
「それは関心の分野だ、技能だこれは技能」
「小芭内だって全員最低評価って何?酷過ぎない?」
「事実だ」
きっと私を見つけてくれるって、信じてた。
みんなを思って過ごした地獄は、全然地獄じゃなかったよ。
「義勇も厳し過ぎない?元鬼殺隊員でも技能で満点取れないの?」
「…あいつらはまだやれる」
「十分だよ精鋭だよあの子たち」
いつ会えるかなって、出会ったら何ようかなって。
そんな考えに頬を緩ませて、ニヤニヤしてた。
「実弥はー?…普通……」
「成績点検に普通も何もねェよォ」
「ところで伊之助は進級できそう?この成績じゃ進級不可なんだけど…」
「補習だなァ」
会えなかったらどうしようなんて考えた事はなかったよ。
梅や妓夫太郎に無理じゃないかって言われたけど、そんな訳ないよね。
「お前ら今日はド派手に飲みに行こうぜ!」
「行かん」
「行かねェ」
「義勇と私は行くー」
「行ってやらん事もない」
「行かねェと不安」
生まれ変わっても、また生まれ変わっても、きっと出会っちゃうと思うな。
「結局みんな来るんだー、好きだねえ私のこと」
「あぁ」
「嫌いな奴と飲まん」
「なんだかんだなァ」
嫌いになれるわけないよね、友達だもん。
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人間 - 鬼滅の刃の夢小説はあまり見ないんですけど号泣するほど良かったです。めちゃくちゃ泣いたし笑いました。良い作品をありがとうございました。 (5月9日 7時) (レス) @page50 id: ccbbdf314a (このIDを非表示/違反報告)
*柑橘類*(プロフ) - 家の布団にうずくまってボロボロ泣きました。おまけで声出して笑いましたありがとうございます。 (5月5日 20時) (レス) @page50 id: 33ffb4296a (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - とっっても感動しました(;_;)めっちゃ泣きました。ハッピーエンドでほんとに良かったですぅぅぅぅぅぅ՞߹ - ߹՞こんな神作品をありがとうございます! (2月7日 15時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
バター - 死んじゃったからBADENDだと思ったけど大切な人守って転生させてHappyENDなの好き🥹💗💗 (11月4日 17時) (レス) @page50 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
錫也(プロフ) - 死んだ=バッドエンドとか悲しい展開のお話じゃなくて、家族愛で友人愛で大切なものを守ろうとして戦う姿かっこよすぎて泣きながら小説読んでましたぁ……まだ止まりそうにもないですありがとうございます…… (8月25日 9時) (レス) @page50 id: 046abef528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だむい | 作成日時:2020年5月16日 0時