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32話 ページ32

「うっわやだ童磨顔溶けてる!」





花と獣と雷の呼吸にそんな技は無いはずだけど。







「よし今がチャンス!!」







ゴーッと私が童磨に向かって刀を向けると、伊之助とカナヲが飛び出した。







さてはしのぶの薬だね?本当に頭上がらないよ。









「さすが私の友達たち、頼りになる」



カナヲと伊之助の肩を組んでわしゃわしゃ頭を撫でた。







私、活躍無し!









「あ、君は俺を教祖様って呼んでくれたよね。なら一つ教えてあげなくちゃ」




「死に際まで笑ってるのやだぁ…」





「新しく上弦の陸になった子の記憶の話なんだけどね」



「私は一向に構わないけどその話長い?童磨話してる途中に死なない?」






テンポが悪いようだけど大丈夫?と私が聞くと、大丈夫と頷く首もない男が笑った。







「黒い髪を高いところに結っていてね、整えるのが苦手なのかなぁ、前髪も後ろもガタガタなんだよ」




「おいA、行くぞ…!」






伊之助に声をかけられて、私ももう先へ進もうとした。




中身のない話で時間稼ぎをするつもりなのかな。









「淡い紫色の三角模様の羽織を身につけていて、困り顔の女の子」




そこまで言って、童磨は目を開いて私を見た。








「そうそう、丁度君みたいな子!」




それはもう、わざとらしいくらいに。









特徴は、間違いなく私だ。






この羽織は師範がくれたものだし、他に身につけている人は見たことがない。



髪を切るのは苦手、いつもガタガタになっちゃう。









それは良いけど、





「それが、誰の記憶って言った?」






私がそう訊いても、童磨は笑ったままだった。



そして灰になった。









「おい、行くぞ」



「あ、うん。大丈夫?カナヲは?」



「大丈夫です」







_







上弦の陸だと。








_








「あ、ぽっぽ…あんたずっと飛んでたね。」



「腹減った。食おうぜこいつ」

「やめて。」









「Aさん、手紙が巻きついてます」


「あらやだ本当」

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人間 - 鬼滅の刃の夢小説はあまり見ないんですけど号泣するほど良かったです。めちゃくちゃ泣いたし笑いました。良い作品をありがとうございました。 (5月9日 7時) (レス) @page50 id: ccbbdf314a (このIDを非表示/違反報告)
*柑橘類*(プロフ) - 家の布団にうずくまってボロボロ泣きました。おまけで声出して笑いましたありがとうございます。 (5月5日 20時) (レス) @page50 id: 33ffb4296a (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - とっっても感動しました(;_;)めっちゃ泣きました。ハッピーエンドでほんとに良かったですぅぅぅぅぅぅ՞߹ - ߹՞こんな神作品をありがとうございます! (2月7日 15時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
バター - 死んじゃったからBADENDだと思ったけど大切な人守って転生させてHappyENDなの好き🥹💗💗 (11月4日 17時) (レス) @page50 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
錫也(プロフ) - 死んだ=バッドエンドとか悲しい展開のお話じゃなくて、家族愛で友人愛で大切なものを守ろうとして戦う姿かっこよすぎて泣きながら小説読んでましたぁ……まだ止まりそうにもないですありがとうございます…… (8月25日 9時) (レス) @page50 id: 046abef528 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2020年5月16日 0時

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