【鬼滅の刃】むしろ清々しい。

28話 ページ28

「最近鬼は大人しくて良いねぇ…」


「なんでここに居やがるテメェ…」



「実弥が事件起こしたって無一郎から聞いて笑いにきた。」








善逸もそんな事言ってたけどまさか柱稽古が中止になるレベルとは。









実弥は暴力的だからね。小芭内も暴力的だけどね、より陰湿。


蜜璃とか義勇も暴力的だよ。悪意ないけど。









あれ、柱怖いなぁ。









「動くな。蹴り飛ばしてやっからよォ」


「やだよ霹靂一閃で動くよ」





やめて、と実弥とじゃれあい(錯覚)をしていると、嫌な音がした。






「A、動くな。」



「やだ蹴らないで」



「そうじゃねェよ」







そう言って私に近づく実弥、





「やだ実弥大胆！！」






お庭で押し倒すのは嫌だよ！と私が実弥の肩をツンツンすればハッ飛ばされた。



クソ痛いわなんだこの仕打ち。








「酷い、行冥さんに言ってやる」



「なァ鳴柱さんよォ…なんだァこれ」






何かを握り潰している実弥。






「どれどれー？」



実弥の背後からそれを覗き込んでみた。







「んー、眼球だね。あと肆って書いてあるから鬼だね」





十二鬼月じゃん、と眼球を指差しさしながらゲラゲラ笑った。









え、待って鬼？





「何それどういう事？」



「お前本当頭の弱さに拍車かかってんなァ」



「タチ悪い血鬼術だね」






そっかー、ずっと監視されてたのか。



コソコソ動くの好きだよね、上級になればなるほど。









「とにかく、報告して情報共有すんぞォ…」



「実弥は頭の回転早いね！よっ、お兄ちゃん！」









何も言わずに右ストレートだった。



暴力的すぎる実弥の兄貴。









「緊急招集ー！」




「んあ、」

「なんだァ」









私が痛みと闘い泣いていると、鴉が一際大きな声で伝令をしていた。







「産屋敷邸襲撃ィー！！」







「……誰に？」


「鬼舞辻無惨出現！！」





嘘でしょ嘘でしょ。









「とにかく行くぞォ！」




「待って、そっちじゃない。多分右方向」



「ア“ァ？鴉は左に向かってんだろーがよォ」



「他の人に伝令でしょ。胸ぐら掴まないで。」






そんな時間ないでしょ、と実弥と右方向へ駆け出した。




産屋敷邸は場所に特定がされないようになってる。







でもさ、




「多分、こっちで合ってる。お館様の声がする」









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間に合うか否か







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「先行くよ」



「唯一の取り柄だからなァ」

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