【鬼滅の刃】むしろ清々しい。

26話 ページ26

小芭内非人道的すぎる件や、実弥暴力的すぎ事件を聞いて、本格的に死人が出るんじゃないかと心配になった。








「なぁ、姉ちゃんはもう痣出たの？」



「出たら日本中回るし」





拡声器片手に自慢するし。




心拍数200で体温39度以上って本当死ぬと思うんだよね。眩暈と吐き気と倦怠感で動ける気がしない。









「それ、絶対出さなきゃダメなのかよ」



「とりあえず柱はそれが第一目標って感じかな」







私だって自分を追い込んでまで痣出したいなんて思わないけどさぁ、怖いの。周りが。仲間が。



しのぶとかどんな手を使ってくるか分からないからね。








「俺が頑張るからさ。もっと強くなって柱にもなって、泣かないようにするからさ、やめてよ姉ちゃん」



「えっ、どうしたの急に」









「痣発現させないでよ、頼むからさぁ…」



「えー…」







私の肩を掴んで今にも泣きそうな善逸に、困惑して私も泣きそうになった。






私の涙腺はカスなんですか？








「痣が発現したら25歳で死んじゃうんだろ！？嫌だ！！」




「あ、あぁ…うん。どっちにせよ長生きは出来ない職だし」






25歳に拘ってもそれまで生きられないかもしれないし、はたまた行冥さんみたいに強くなって長く生きるかもしれないし。









「だって姉ちゃん、自分の年齢だって分からないじゃんか…ッ」




「……まだ大丈夫だと思う。」





そりゃあ捨て子だし自分の年齢とか生まれた日なんて知らないけどさ。




まだ大丈夫じゃない？小芭内だってあの顔で21歳だし。本人に言ったら殺される案件。









「俺は姉ちゃんがいたから誕生日も年齢も名前もわかるけどさ…」





でもさ、でもさ…と遂に善逸は泣き出した。









「俺まだ姉ちゃんになんの恩返しも出来てないからさぁ…！少しでも長く生きれる道を選んでくれよ…」








羽織で善逸の目元を拭って、たんぽぽみたいな頭をそっと撫でた。









「姉ちゃん強くないけどさ、運と仲間には恵まれてるからきっと大丈夫。」







「俺また4人で姉ちゃんの飯食べたいよぉ」



「うん。無惨を倒して一緒に師範のところに戻ろうね」









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きっとね。








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「そもそも我妻Aは痣発現しない説もあるからさ…」




「するだろ、姉ちゃん規格外に強いし」




「柱の中だと霞んでんだよ。私こそ真の霞柱さ…」

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