23話 ページ23
「あーぁ、羨ましいことだぜェ、なんで俺は上弦に遭遇しないかねィ」
「…言葉を慎め、この戦闘狂め…」
「こいつは一体全体どうしたんだィ」
広間にて、もう起き上がる気力もない私は襖と向かい合うように横になり、背中で繰り広げられる会話に野次を入れていた。
なんだ緊急柱合会議って。やめておくれよ新しい事起こそうとするの。
「甘露寺、時透、その後容態は?」
「ねぇ小芭内、私の心配は??」
「あっ、うんありがとう、随分良くなったよ!」
「僕もまだ本調子じゃないですけど…」
そうだよどうせみんなして私はスルーさ。
上弦相手に戦ったと言ってもどれもこれも途中参加だしね、そうですよ。そんなもんですどうせ。
「やだ本当もう」
「可哀想に…、私が代わってやりたい」
「行冥さん…ッ」
大きすぎる手で撫でられて泣きそうだったけどお館様来るし我慢した。
「Aのおかげで柱の尊厳って崩れ落ちるよね。」
「無一郎と話してると胸が痛むんだけどこれって恋?」
「ただ単に傷ついてんだろォが」
痛いよ心臓、若造にボロクソ言われるの辛い。
私がメソメソ泣いていると、あまね様がやってきた。
どうもお館様は体調が優れないらしい。
そして話の議題はこれ。
「痣の発現についてです。」
どうも痣って優れた隊士に出るらしくてだね。
痣が出るとブーストかかったように強くなるらしいよ。
「それで、甘露寺と時透は発現…お前はァ」
「私に発現したらもう全員発現する説ね。」
炭治郎、蜜璃、無一郎は痣が発現していて。
刀鍛冶で戦った奴が全員痣発現してると思うなよ。
「今から言う条件を満たせばみんなきっと痣が浮き出る。その方法をお伝えします」
落ちこぼれにも対応してくれるんだよね?
「心拍数は200を超えて、体温は39度を上回っていたと思います」
「ほーん、死ねって事ね。」
なるほど、分かりやすいじゃん。
「そこで死ぬか死なないかが、痣が出る者と出ない者の分かれ道です」
「後者が確定している人間はどうするべきですか?」
「とりあえず死んでみましょう」
「しのぶ冷たい」
_
私に残された道、死のみ。
_
「一つ提案がある…」
「嫌です行冥さん」
「聞け」
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○○(プロフ) - とっっても感動しました(;_;)めっちゃ泣きました。ハッピーエンドでほんとに良かったですぅぅぅぅぅぅ՞߹ - ߹՞こんな神作品をありがとうございます! (2月7日 15時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
バター - 死んじゃったからBADENDだと思ったけど大切な人守って転生させてHappyENDなの好き🥹💗💗 (11月4日 17時) (レス) @page50 id: 71e3afebe3 (このIDを非表示/違反報告)
錫也(プロフ) - 死んだ=バッドエンドとか悲しい展開のお話じゃなくて、家族愛で友人愛で大切なものを守ろうとして戦う姿かっこよすぎて泣きながら小説読んでましたぁ……まだ止まりそうにもないですありがとうございます…… (8月25日 9時) (レス) @page50 id: 046abef528 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - 大体無惨戦で死んじゃう子はバッドエンドになるけどちゃんとハッピーエンドだったし泣きながらギャグに大爆笑するというカオスなことになりました!( 素敵な作品をありがとうございました!! (7月18日 22時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)
茶々葉(プロフ) - 素敵すぎるぅぅ……この作品と出会えてよかったです (2022年11月27日 12時) (レス) @page50 id: 9bb2c58fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だむい | 作成日時:2020年5月16日 0時