【鬼滅の刃】お前ら恋愛下手すぎんだろ。

46話 ページ46

「あんみつ食べたいなぁ」


「食べに行く？」


「良いの？行きたい！」





__




「無一郎君体育の時すごかったね〜」


「惚れ直した？」


「えへへ、バレた？」


「俺は今ので惚れ直した。」






__





「A、うー」


「うー？」


「はい、ちゅー。」


「……今すごいキュンとしたわっ」





__




「A、購買にミルクフランス売ってたから買って来たよ」



「え…無一郎君好き…」



「知ってる」






__





「あ、宇髄先生さようなら〜」

「さようなら」






「おー、俺との面談はどうした霞ぃ…」



「これからおうちデートだから邪魔しないでください」





人殺せそうな目すんなよ怖いよお前。






「さようなら、宇髄先生」


「ハーイ、サヨウナラー」




まぁ、今幸せならそれで良いわな。









鬼なんていねぇ世界で、

死と隣り合わなくていい世界で、





「血だらけになって探しても数学の教科書無くて不死川先生に怒られたのー」


「血眼ね」


「そうそれ」





年相応に笑い合って、








「ほら、こっち来ないと危ないよ」


「うん、ありがとう」




その手で握るものは、刀ではなく、愛する人の手であって欲しいと、







「明日は何しよっか」



「うーん、一緒にいれたらそれでいいなぁ」





溢れるくらいのド派手な幸せを、









「可愛いこと言うね。食べるよ」


「おいしくないぞー」









変わらないヘタクソな恋愛でも、思う存分楽しんで欲しい







前世で伝えられなかった事を、してやれなかった事をしてやってほしい。









「お前ェ、自分で思ってよりあいつらの事応援してるよなァ」



「……そうかもしれねーわ」









祭りの神からの願いだ、いるなら絶対叶えろよ神。









「あんな地味と派手の差が激しい恋愛見たことねーもん」


「良いんじゃねーのかィ、あんなに幸せそうだしよォ」



「お前良い奴だよなぁ、飲み行こうぜ」


「行かねェ」









どうか、あいつらがずっと隣で笑い合っていますように。

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