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5話 ページ5

その後、話し上手な甘露寺が場を盛り上げ、締めてくれた。


恋柱としての役目を派手に発揮してやがった。









「聞いてください宇髄さん」


「おうどうした」






そして解散した後、わざわざAが俺の家に来た。




効率の悪さは随一だ。







「宇髄さんが厠に行っている時…無一郎君に稽古を付けてもらう約束をしまして…」



「よかったな」





もう俺ホッコリ。



モジモジする後輩を見てホッコリだよ。







「もう今から眠れませんッッッ」



「気持ちは分かるけど寝ろ。」





クワァッッと目を開いてそう言うA。



分かる、遠足の日が楽しみで眠れないアレな。









「だって、無一郎君のお屋敷に招待されたんですよ」




逆になんで時透は今まで招待しなかったんだよ。


誘えば来るし誘われれば行く関係だろお前ら。









「あー、やだもう宇髄さん睡眠ってどうするんでしたっけ」


「目瞑って羊数えろ」


「登場人物が無一郎君だけなんですが」


「そうか、じゃあその無一郎君数えてろ」


「幸せな夢!!」




本当幸せな奴だなこいつ。





それ本人に言えよ絶対喜ぶから。









「今なら師範の柔軟も笑顔で乗り切れそうです」


「絶対やめとけ」







怪我をしない為の緩い柔軟で怪我をした伝説の女だからな。



鬼殺隊として、というか人間として体の使い方を理解していないらしい。









「稽古なんですけどね、稽古だとは分かっているんですけどね…!」




茹でたジャガイモみたいに(全力の比喩)ホクホクしているAを見て、ちょっと悪戯心が芽生えた。









「ならよ、もし…」



「…もし?」









「時透に恋人とか、婚約者が出来たらどうすんだ?」





ここまで自惚れてるの見たら聞きたくなるもんだ。





あの温厚なAが派手に相手を潰すとか言うの聞きたいだろ。









「そうですね…」




冷静に、少し悩むような素振りをして徐に口を開いた。









「師範やお館様、隊員の皆様並びにお世話になった方には大変ご迷惑をおかけしますが命を断ちたい所存ですね。」




なんなのこいつら、恋が成就した途端お互い死ぬの???









「…まぁ、稽古楽しめよ。」



「はい!」

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べにてゃ - スゥー好きです🫶 (4月29日 14時) (レス) @page50 id: 3804c55305 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - ほんとに情緒不安定っす…。泣きました、めっちゃよかった。こんな素敵な作品作ってくれてありがとうございます! (2月28日 18時) (レス) id: d48b66107c (このIDを非表示/違反報告)
めんぼー(プロフ) - もうガチ好き。愛してるレベルで好き。神か?これは神なのか? (11月18日 23時) (レス) @page50 id: a4d4cab34b (このIDを非表示/違反報告)
りず - ほんとすきこのしょうせつ。にやにやしすぎたわ…!もう最高!前世のの話してるシーンとかとくに! (11月18日 22時) (レス) @page50 id: 804a1b86af (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - ギャグ要素もありながらキュンキュンするし感動するし感情の起伏が激しすぎて肝臓がやられちゃいました(?) 完結おめでとうございます、そして素敵な作品をありがとうございました! (7月18日 20時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2020年4月22日 23時

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