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26話 ページ26

「宇髄さんには人の心がないの?」



「人の心があるから片腕でお前を担いで不死川邸を離れてんだよ」






もう今にも飛び出そうな時透を担いで俺は不死川邸から遠ざかる。


暴れ狂った時透だが、Aの為だ。って言ったら大人しくなった。






納得したなら自分で歩けよ









「Aが怪我したらどうするの?」


「不死川がそれは心配ないって」






「夜這いでもされたら?」


「お前じゃねーし大丈夫だろ」





全員が全員お前みたいに欲に忠順じゃねぇし、何より不死川の稽古で気ぃ失ってるわ。と時透を下ろした。









「はぁぁ…今晩俺がAの寝床に忍び込んでお腹の痣の確認しないと。やましい気持ちとかなしで」



「やましい気持ちしかねぇだろ。」






なんで寺小屋って煩悩の払い方教えてくれないんだろうな、誰か教えてくれよ俺が時透に実践するから。




出来れば物理的なやつ。







「そういえばAは破竹の勢いで上達してるよね」



「だな、柱にも筆頭するぜありゃあ」







「なら痣が出てるけど気付いてないだけかも。ちょっと僕見てくる」



「待て待て待て待て」





スタスタと来た道を戻る時透を止める。ダメだA、早く戻ってきてくれ。







「顔にも首にも出てなかったろ」







「服で隠れてるところ」



「お前神経どうなってんの本当?」





下心しかなくて俺は頭を抱えた。



2ヶ月で柱になる実力の代償が派手にデカすぎた。








「これは鬼殺隊として最重要事項だから」



「言い聞かせてんじゃねーよぶん殴られるぞ」



「Aに?」



「そりゃあもうこてんぱんに。」





顔に紅葉が咲くぜ、と時透をそっと引っ張った。









「それはそれで良いけど」



「お前どこまでも気持ち悪いな。良いから戻れよ」





強引に時透を引っ張って道を塞ぐ。




絶対不死川邸には行かせねぇ!!









「あ、でもAは笑顔とか恥ずかしがってる表情が一番可愛いよね」



「同意を求めんなよ。まぁ確かに可愛いなあいつ」



「は?」



「同意求めておいて何故キレる??」




可哀想すぎるだろ俺。




もう過労で死にそうなんだけど、なんで引退した後の方が疲れてるの?








「ダメだ、Aが…」



「行かせねぇぞ」

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べにてゃ - スゥー好きです🫶 (4月29日 14時) (レス) @page50 id: 3804c55305 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - ほんとに情緒不安定っす…。泣きました、めっちゃよかった。こんな素敵な作品作ってくれてありがとうございます! (2月28日 18時) (レス) id: d48b66107c (このIDを非表示/違反報告)
めんぼー(プロフ) - もうガチ好き。愛してるレベルで好き。神か?これは神なのか? (11月18日 23時) (レス) @page50 id: a4d4cab34b (このIDを非表示/違反報告)
りず - ほんとすきこのしょうせつ。にやにやしすぎたわ…!もう最高!前世のの話してるシーンとかとくに! (11月18日 22時) (レス) @page50 id: 804a1b86af (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - ギャグ要素もありながらキュンキュンするし感動するし感情の起伏が激しすぎて肝臓がやられちゃいました(?) 完結おめでとうございます、そして素敵な作品をありがとうございました! (7月18日 20時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2020年4月22日 23時

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