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24話 ページ24

「準備運動念入りにしろよォ」


「はーい」





あの後、Aが心配で俺は後をつけた。





それは良いんだけどよ、







「なんでお前がいるわけ?」



「一応全員合格になったから、もう稽古ないし。」







俺の横で柔軟をするAを覗き見する時透。




すると、不死川がスタスタとこちらへやってきた。









「暇そうだなァ」



「おー、ちょっと様子見にな」



「……邪魔はすんなよォ」


「おうよ」






不死川もAに甘いから。マジで。



今度おはぎ買ってくるな。









「不死川さんさ、この稽古はあんまりじゃない?」



時透が眉間にシワを寄せながらそう言った、いやお前のも大概だろ。








「アァ?」



「反吐をぶちまけて失神するまでが一区切りなの?」




「…Aなら反吐ぶちまける前に出来るって信じてろォ、つーか邪魔すんなら帰れェ」






不死川は良くも悪くも男女平等だからな、Aもいつ吐くか分からない。









「違う。Aはそんなヤワじゃないけど、他の人の反吐がかかったらどうするの?どう責任取るの不死川さん。」





そっちかよ。









「一滴でもかかってみなよ、その夜不死川さんの藁人形に釘刺すから。」



「やめろォ」


「隊律違反にならないとも限らねーぞそれ」








何違反にならないギリギリの事考えてるんだよ。









「おかしいでしょ。僕ここで抗議したいもん」



してんだよ現に今。







「……それもそうだなァ」




それもそうじゃなくね???



お前本当Aに甘いよな。








「あと他の隊士顔面腫れ上がってるけどそれは?」



「稽古の一環だァ、口出すんじゃねェ」



「いや別に野郎がどうなろうと僕はどうでも良いけどさ。」



「Aの事ァ殴ったりしねェよ。」






ぶん殴るほどイライラしねぇし俺とも普通に打ち合い出来る実力がある、と不死川もAの事を認めてるんだよなぁ。









「そっか、話が早くて助かるよ。これほんの気持ちだけどおはぎどうぞ」




賄賂かよ。









「いただいとくわァ」




賄賂だろ、おい、せめてAが出て行ってからにしろよ賄賂にしか見えねぇよ俺には。

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べにてゃ - スゥー好きです🫶 (4月29日 14時) (レス) @page50 id: 3804c55305 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - ほんとに情緒不安定っす…。泣きました、めっちゃよかった。こんな素敵な作品作ってくれてありがとうございます! (2月28日 18時) (レス) id: d48b66107c (このIDを非表示/違反報告)
めんぼー(プロフ) - もうガチ好き。愛してるレベルで好き。神か?これは神なのか? (11月18日 23時) (レス) @page50 id: a4d4cab34b (このIDを非表示/違反報告)
りず - ほんとすきこのしょうせつ。にやにやしすぎたわ…!もう最高!前世のの話してるシーンとかとくに! (11月18日 22時) (レス) @page50 id: 804a1b86af (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - ギャグ要素もありながらキュンキュンするし感動するし感情の起伏が激しすぎて肝臓がやられちゃいました(?) 完結おめでとうございます、そして素敵な作品をありがとうございました! (7月18日 20時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2020年4月22日 23時

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