20話 ページ20
「浴衣の無一郎くん新鮮」
「そう？」
額当てを屋根裏に忘れるという失態をおかし、取りに戻ったが微妙に良い雰囲気でいつ帰るか迷ってる。
マジで微妙に良い雰囲気。
「うん、素敵」
「はぁぁ……、ありがとね洗濯してくれて」
「いいえ」
夜、縁側で話すあいつらの姿はもう定番だ。
定番となるまで覗きしている俺自身にも引いている。
「今日の伊之助との打ち合いは疲れたなぁ…」
体力がすごい、と欠伸をするA。
「ふふっ、眠い？」
「少し…」
「戻ろっか」
早く寝ないと明日の稽古に響くよ、と時透はAの頬を人差し指でグリグリしていた。
「もう少し…」
「…………」
何に悶絶してんだよ時透、その片手で目抑えるのやめろ。疲弊しきった商人みたいなポーズしてんじゃねぇ。
「あのすみません！俺の打ち込み台だけ補強されてて壊れるどころか竹刀が折れたんですが！なんだそのイイ雰囲気はァァァァァ！！」
善逸のこういう時だけ柱にも物怖じしない性格すげぇよなぁ…、俺素直に尊敬するわ。
「霞の呼吸…」
「黙りますからそれはやめましょうよ」
隊律違反に物怖じせず呼吸使う時透はえぐいよなぁ…。
「あ、善逸…、これからお風呂？」
「う、うん。あっ、もしかして一緒に入りたい！？…すみません言葉が過ぎました。」
女好き日本代表の善逸が怯む時透の威圧。ちょっと屋敷揺れた。
「隙あればだね善逸は、明るくて好きだけどね」
「ありがとう！でもそれは、二人っきりの時に言って欲しいな！出来れば！邪魔が入らない二人きりの時に！！」
「さっさと汗流してきたら？」
「俺だけ特別辛辣」
行ってらっしゃい、と手を振るAにデレデレで手を振り返す善逸。
我妻善逸(16)が謎の死を遂げない事を俺は切に願っている。
「ふわぁぁ…」
「寝て良いよ」
「いいのー？」
「うん。霞柱の肩を貸してあげる」
特別だよ、と時透が肩を叩けば、Aはまるで水の中に入るかのようにその肩に身を寄せた。
「寝たら運んであげるから。」
自室に運ぶなよ煩悩野郎。
お前108個も煩悩ないから楽だろ、A一択だもんな。
「うん、ありがとう」
「いいえ」
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べにてゃ - ｽｩｰ好きです🫶 (4月29日 14時) (
レス) @page50 id: 3804c55305 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - ほんとに情緒不安定っす…。泣きました、めっちゃよかった。こんな素敵な作品作ってくれてありがとうございます！ (2月28日 18時) (レス) id: d48b66107c (このIDを非表示/違反報告)
めんぼー(プロフ) - もうガチ好き。愛してるレベルで好き。神か？これは神なのか？ (11月18日 23時) (レス) @page50 id: a4d4cab34b (このIDを非表示/違反報告)
りず - ほんとすきこのしょうせつ。にやにやしすぎたわ…！もう最高！前世のの話してるシーンとかとくに！ (11月18日 22時) (レス) @page50 id: 804a1b86af (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - ギャグ要素もありながらキュンキュンするし感動するし感情の起伏が激しすぎて肝臓がやられちゃいました(？) 完結おめでとうございます、そして素敵な作品をありがとうございました！ (7月18日 20時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年4月22日 23時
