【鬼滅の刃】お前ら恋愛下手すぎんだろ。

19話 ページ19

「Aの隣で寝たの？」


「はい！！」





時透も危ねぇけど善逸の横も危ないだろ。



他の隊士は疲弊で爆睡だが善逸は別だ、危ねぇ。(確信)







「死ぬまで打ち込み台叩いてて。死んだら次の柱のところ行っていいよ」


「そんな事ある！？」





事前報告制の命日を与えられた善逸は半ギレで竹刀を握った。




不憫なのか相応の報いなのか、まぁ打ち込み台壊れるまで頑張れよ善逸。









「で、Aは？」



見当たらないんだけど。と別の隊士に声をかける時透。







「鼻血を出した隊士が運ばれたので、その廊下掃除をしてます…」





あいつそういう所よな、人徳っつーの？


確かに鼻血出して運ばれた隊士いたわ。








「それにしても遅いね」







Aに限ってサボりはないだろうし、と屋敷をうろつく時透。





俺もそれに天井裏からついて行くと、Aを発見した。









「…何してるの？」



廊下の隅でうずくまるA、本当何してんだあいつ。









「拭き掃除をしていたら、逃げ場が無くなって。」



そう眉間にシワを寄せるA。





「あ、ごめん踏んじゃった」








「ううん、普通に踏んで戻れば良かったのに…ごめんね稽古サボっちゃって」



「理由がとんでもなく可愛いから良いよ。」





いや何も良くねーだろ、頭悪すぎる事が発覚したぞA。









「えへへっ、やったー」



「……ごめん鼻血出たから拭く」





鼻血と興奮って関係ないらしいけど時透の体って都市伝説なの？



あいつの場合力みすぎて血管圧迫されてるの？







「大変！隊服にも滲んでるよ、大丈夫！？」




呼吸で止まる？と胸から腹部についた血を、自分のハンケチで拭うA。






いやだいぶ鼻血出てるな大丈夫か。









「なんか罪悪感あるアングル」



お前本当最低だな。




俺マジで時透の頭上に壺落としてぇもん、煩悩払えるかもしれねぇし。









「隊服着ないで稽古は困るもんね…、うーん…夜つけ置きしようか」




「夜脱がせに来るって事？」




お前頭の中どうなってんの？









「うん」



Aもうんじゃねーだろ、何頷いてんだよ。



ほら時透の煩悩が目に見えるレベルでもうオーラ化してんだよ、これ以上奴を刺激するな。









「じゃあ稽古戻ろう」



「うん、がんばろー」







とりあえず昼の部は問題なさそうだし、俺もそろそろ自分の屋敷に戻るかな。

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