【鬼滅の刃】お前ら恋愛下手すぎんだろ。

18話 ページ18

翌朝の事だった。





朝イチで隊士達に指導をしたが全員ゲロってダウンだったので俺はまた霞柱邸に来ていた。







「ねみぃ」


「ふわぁぁ…睡眠時間はちゃんと確保してくれんのなぁ…」



「無一郎君も朝苦手らしいからね」








善逸にそう笑いかけて布団を畳むAは、昨晩真っ赤な顔で断ったらしい。




ほら、あいつピュアだから。炭治郎とAの会話は良いぞ、初心に戻れる。









「今日も地獄だよぉ…」


「腹減った…」





「うん、朝ご飯食べて頑張ろう」





Aは伊之助と善逸を座らせて、食事をしようとすると、隠の奴らが慌ててやってきた。







「お助けくださいぃぃぃ…」

「何卒、何卒ぉぉ」





全く要点を言わずに土下座する隠に、三人と他の隊士が首を傾げる。





ちなみに俺も。







「霞柱様がとても不機嫌でして、」


「起こそうとしたらもう…あ、ダメだスゲェ傷ついた、思い出しただけで。」




なるほど、メンタルのメの字も残らないほどいびられたんだな、不憫だ。







「お疲れのところ申し訳ないですが我々では手に負えません…！」




「あ、じゃあ私起こして来ますね」






先に食べてて、と善逸と伊之助に言って、Aは立ち上がった。







「どうも今日はとても良い夢を見ていたみたいで…」



あぁ、Aが出てきた夢か。(確信)








「レム睡眠だったんですね…、やっぱり疲れてるのかな無一郎君」



そこじゃねぇんだよなぁ。



ド派手に違ぇわ。









「ふふっ、霞柱様ー、朝ですよー。」



「………んー…」





霞柱様ー、と楽しそうに呼ぶA。呼んでみたかったんだな。








「もう、無一郎君起きて」



「……理想の朝」





お前絞り出た言葉が理想詰まってんの何なの？





悲鳴嶼さんのところで滝に打たれたほうが良いと思うぜ。






「朝だよ、二度寝しないでー」



「ちゅーしていい…？」







お前一回悲鳴嶼さんのところで沈んだほうが良いと思うぜ。









「なッッッ……！」





目を擦りながら上半身を起こす時透と、多分もうすぐ破裂するA。






「は、ははは早くしないとご飯冷めちゃうよ！」






バタッと扉を閉めて、Aが駆けて行く音がした。









「…はぁぁぁ…、本当可笑しくなりそう。」






そう自分の頭を手で叩く時透、安心しろよお前既に可笑しいから。

19話→←17話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す