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17話 ページ17

「それで、どうしたの?いじめられた?どこのどいつ?」



「違くて…、えっとね」







善逸や伊之助、他の隊士らが風呂や眠りについている中、縁側にて正座して向かい合っている時透とA。









「稽古が終わった後に、無一郎君とお話しするのが楽しみでね、あの…今回も…、お話ししたいなーって」




最後の方は小さく息を吐くように言ったA。






「ごめんなさい…疲れてるのに」




「ッーーーーーー。」





片手で目を覆い天を仰ぐ時透、とりあえず息することをオススメするぜ。








「ま、また今度にするね、おやすみなさい」





慌てて戻ろうとするAの手を掴む時透。



おい待てよクソ良い雰囲気じゃねーか、よし告白しろ!!









「待って、話そう。今日は……うーん、月が綺麗だし」



「曇ってるよ…?」



「良いの。」






もう俺ソワソワが止まらねーよ、何年振りだこの感覚はよぉ









「でも、」



「…また今度が、保証されないでしょ。」





そういう仕事だから。と時透は無理矢理Aを座らせた。









「そうだね」



「そうだよ」







Aは縁側で足をプラプラぶらつかせて時折時透に熱っぽい視線を送っている。









「……」



一方の時透は霞の呼吸 捌ノ型 目からビームかなってレベルで熱っぽい通り越して赤外線送ってやがる。









「柱稽古、やっていけそう?」



「うん、思ったよりは」




「そっか」



「うん、一番不安な宇髄さんのところ終わったから…」




俺かよ。






技や刀捌きではなく、自身の身体の問題が一番苦手、なんて苦笑いするA。




つまり基礎体力や柔軟性に自信がないわけだ。知ってる、特に柔軟性。









「僕のところは?」



「うーん…」



「何も出てこないの」





ムスッと唇を尖らせる時透に、Aは自分の足を少し見て口を開いた。









「一番楽しみだったから…、終わるの嫌だなぁって思う」




お前は素直な奴だよ…、よく言ったな、偉いぞ。









「……広間で寝るのむさ苦しいだろうから僕の部屋おいでよ。」






おいお前今の間はなんだよ。




何考えてやがったおい、手出すならお前の家の屋根裏が派手なことになるぜ。

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べにてゃ - スゥー好きです🫶 (4月29日 14時) (レス) @page50 id: 3804c55305 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - ほんとに情緒不安定っす…。泣きました、めっちゃよかった。こんな素敵な作品作ってくれてありがとうございます! (2月28日 18時) (レス) id: d48b66107c (このIDを非表示/違反報告)
めんぼー(プロフ) - もうガチ好き。愛してるレベルで好き。神か?これは神なのか? (11月18日 23時) (レス) @page50 id: a4d4cab34b (このIDを非表示/違反報告)
りず - ほんとすきこのしょうせつ。にやにやしすぎたわ…!もう最高!前世のの話してるシーンとかとくに! (11月18日 22時) (レス) @page50 id: 804a1b86af (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - ギャグ要素もありながらキュンキュンするし感動するし感情の起伏が激しすぎて肝臓がやられちゃいました(?) 完結おめでとうございます、そして素敵な作品をありがとうございました! (7月18日 20時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2020年4月22日 23時

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