15話 ページ15
A、善逸、伊之助は1週間程度で次の柱稽古へ向かわせた。
ちなみに俺はダウンした隊士の介抱を嫁に任せて時透の屋敷に来た。
これは職務放棄では無く柱からも時透がAに差別しないよう見張るように指令が下されたから任務の一環だ。
「は?何休んでんの?」
「ヒィッ…すみません!」
「刀振るだけの事が何で出来ないの?もう…イライラするなぁ」
「う“っ…そろそろ休憩を…」
A、早く来てくれ。
霞柱邸が地獄と化してる。
「あ、Aの足音だ。」
クソ耳良いなあいつ。
「あの、霞柱様…休憩は…」
「え?何、聞こえないんだけど。」
クソ難聴だなあいつ。
すると扉が開いて、三人含む数名の隊士が中へ入ってきた。
「Aっ、いらっしゃい」
「無一郎君、お世話になります」
「お疲れ様、疲れてない?休憩してから稽古でも良いよ」
俺この温度差に体調壊しそうなんだけど。
「大丈夫だよ、無一郎君はちゃんと休めてる?」
一斉に隊士の指導は大変だよね、とスタスタと中へ入って行くA。
「休めてはないけど、大丈夫。早速始めよっか」
「お願いします。善逸、伊之助こっちだよー」
今来た隊士は、霞柱様って優しそうだな!と話に花を咲かせていた。
その言葉死ぬほど撤回したくなると思うぜ。
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「なんでこんな簡単なことが出来ないの?逆に教えて欲しいんだけど。」
「す、すみません…もう一本お願いします!」
「はい一本終わり、打ち込み台壊れるまで練習しておいて」
秒殺されて泣き泣き打ち込み台の元へ行く隊士には見向きもせず、伊之助と打ち合いしているAをガン見する時透。
「A、肘上がりすぎ」
「んうー…はいッ」
「わー超可愛い。」
「あのすいません霞柱さん本音漏れてますよ!!」
「鬱陶しいから打ち込み台行ってきて」
「グレてやる!!」
俺温度差にお腹下しそう!とビービー騒ぐ善逸を他所に、勝負がついたようで。
「相撲だと弱味噌なのにやるじゃねーか!!」
「誰の許可取ってAと相撲してるわけ?」
「………」
あの伊之助が硬直するレベルのドスの効いた囁き声と表情で霞柱邸が凍りついた。
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「なぁ紋逸、相撲って許可制らしいぜ…」
「狂ってるから」
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べにてゃ - スゥー好きです🫶 (4月29日 14時) (レス) @page50 id: 3804c55305 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - ほんとに情緒不安定っす…。泣きました、めっちゃよかった。こんな素敵な作品作ってくれてありがとうございます! (2月28日 18時) (レス) id: d48b66107c (このIDを非表示/違反報告)
めんぼー(プロフ) - もうガチ好き。愛してるレベルで好き。神か?これは神なのか? (11月18日 23時) (レス) @page50 id: a4d4cab34b (このIDを非表示/違反報告)
りず - ほんとすきこのしょうせつ。にやにやしすぎたわ…!もう最高!前世のの話してるシーンとかとくに! (11月18日 22時) (レス) @page50 id: 804a1b86af (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - ギャグ要素もありながらキュンキュンするし感動するし感情の起伏が激しすぎて肝臓がやられちゃいました(?) 完結おめでとうございます、そして素敵な作品をありがとうございました! (7月18日 20時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だむい | 作成日時:2020年4月22日 23時