11話 ページ11
「何、僕は鈍い隊士を屋敷にあげて指導しなきゃいけないわけ？Aとの時間を潰してまで？幾らなんでも無情すぎない？」
「お前が言う？」
結局、悲鳴嶼さん発案の柱稽古というものをする事になったが、時透は派手に不満らしい。
「いや、Aにだったら僕が手取り足取り教えるよ。剣捌きだけと言わず」
「剣捌きだけ教えてろバカ」
相変わらずトチ狂ってやがる家路が同じ14歳を見た。
「……あ、でも良いチャンスかも」
「やる気になったか？」
質の落ちてる隊士を自分たちで底上げできるなんざ良い事だと思うけどね俺は。
「うん。Aの好きな男見つけないと」
「………ん？」
困惑と謎が交わり俺は首を傾げる、何言ってんだこいつ？
「いや、この間の稽古でさ、好きな人いるの？って聞いたら顔真っ赤にしてブンブン顔横に振るわけ。絶対いるじゃん。好きな人いる人間の反応じゃん。」
不満そうに唇を尖らせてそう言う時透。
その姿は、まるで嫉妬しているようで。
「え、ちょっと待て。」
俺はてっきり稽古を重ねていくうちにAの気持ちに気付いているものだと思った。
それがまさかAの好きな人っていう架空人物が完全に出来上がっているとは思わなくない？
「は？お前…うっわ……ちょっと不死川と伊黒と甘露寺邸で会議案件だわこれ。」
「何言ってんの？」
俺こいつらの恋のスピードの遅さについて行けないから長男の不死川に現状整理してもらう必要がある。
助けてくれ不死川。
「しかも皮肉な事にその男の話をするとAがとんでもなく可愛い。」
「それは…由々しき事態だな。」
「俺はどうすれば良いの、まずその男を突き止めて…」
よし、戻ったらAを食事に誘おう。なんて、行動派の見本だなお前。
「それで立場を弁えさせないと。」
安心しろAの好きな男の立場は鬼殺隊最高位だから。
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べにてゃ - ｽｩｰ好きです🫶 (4月29日 14時) (
レス) @page50 id: 3804c55305 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - ほんとに情緒不安定っす…。泣きました、めっちゃよかった。こんな素敵な作品作ってくれてありがとうございます！ (2月28日 18時) (レス) id: d48b66107c (このIDを非表示/違反報告)
めんぼー(プロフ) - もうガチ好き。愛してるレベルで好き。神か？これは神なのか？ (11月18日 23時) (レス) @page50 id: a4d4cab34b (このIDを非表示/違反報告)
りず - ほんとすきこのしょうせつ。にやにやしすぎたわ…！もう最高！前世のの話してるシーンとかとくに！ (11月18日 22時) (レス) @page50 id: 804a1b86af (このIDを非表示/違反報告)
せりりん - ギャグ要素もありながらキュンキュンするし感動するし感情の起伏が激しすぎて肝臓がやられちゃいました(？) 完結おめでとうございます、そして素敵な作品をありがとうございました！ (7月18日 20時) (レス) @page50 id: 6563dca116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2020年4月22日 23時
