【鬼滅の刃】鬼殺隊のお医者さん。

9話 ページ9

解熱剤がだいぶ効き、悪寒は若干残るものの関節痛が引いたので、お茶にしていたのだが…







「痛みますか？」


「だ、大丈夫です」




怪我人が運ばれてきて、仕事になった。



初めてだ、鬼殺隊じゃない一般人の手当てをするのは。






「大きな傷ではないですねー。しのぶさん、一応鎮痛薬を」


「はいはい」




効き目の弱いもので。とお願いするとクスクス笑いながら別室へ向かった。









「それで、目潰しの次はどうしたんですか」



血だらけの不死川さんと、実業家の御主人。








「車に轢かれたァ」





「俺には到底理解が出来ないんだが。」

「私も。」





何せ血だらけの不死川さんが御主人をおんぶして屋敷まで来たからさ。









「衝突して車が凹んだんだからよォ」


「岩石の化身かな？」



運転手が心配で連れてきたらしい。





「意味が分からず俺は頭痛がしてくるんだが。」






どうも一番の被害者は車らしい。







「悪ィなァ」


「いえいえいえいえ、ち、治療代はお支払いしますので…」


「俺ァ怪我してねェから良いよォ」





一番謎なのが本当に怪我してないところだよね。



ちょっと打撲と切り傷はあるけど3日もせず治るようなものばかり。









「不死川、最近妙な怪我ばかりすると聞いたぞ。一度祓ってもらった方が良いのではないか。」



「うるせェ」








それにしても双方大きな怪我がなくて良かった。




「それでは、痛むようでしたらこの薬を飲んで下さい。」


「あ、ありがとうございます」




「お大事に」




終始ペコペコしている御主人を見送って一息ついた。








「熱は大丈夫ですか？」


「イェス、今日は早く寝るわ」








不死川さん、怪我のレベルがこれ以上上がらなければ良いけど。






「不死川さんも一緒に食べますか？伊黒さんがお茶菓子を買ってきてくれたんですよ」







「不死川にやる茶菓子は無い。帰れ。帰り道には呉々も気をつけろ、車とかな。」


「テメェ…」









「まぁまぁ、お怪我に障らない様なら食べましょうよ。」



「ニュースになってるかな〜、衝突事故」








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その話は、瞬く間に広がった。






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「ぎゃははは！不死川お前車に勝ったて派手だな！！」









「おい誰だコイツに言ったやつァ」


「マサムネ。」

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