【鬼滅の刃】鬼殺隊のお医者さん。

21話 ページ21

数日経過、想像以上にハードで給料に見合わないと文句言いに行こうと思う。




「えっ、何このペースで怪我人運ばれてくるの？」




さばいたと思ったらまた運ばれてくる、さっき治療した人が運ばれてくる。






「人の通らない山で非常に足場が悪いこともあり怪我人が多いですね…」



まぁすぐ任務戻れそうな人も多いし、隠も手伝ってくれるし良いか。








「これは不死川さんが言っていた通りかもなぁ」


「風柱様が…？」


「ううん、なんでもない。添木貰える？」








不死川さんが最近よく言っていた、隊士の質が落ちているという話。




新人いびり？とちょっかい出していたが、正直そうなのかもしれないと思ってしまう。








「鬼は複数いるの？」



「分からない…もうダメだ、死んじまう…！」



「パニックだわ。休ませてあげて」






止まらないなら眠らせて良い、と指示をして私は次の患者を見にいった。




パニックになっている隊士も多すぎる…、よく今までやってこれたね。









「私も引くほど傷浅いし任務戻って平気だと思いますが」



「お、鬼に引っかかれたんだ…！鬼になったらどうするんだ…！」





教育が行き届いてないのかな？









「その気は全くないから安心してください。」




「仮にそうだとしても俺が斬ってやるから安心しろ。不安なら鬼になる前に斬ってやる、今ここで。」



「あれ伊黒さん、どうしたんですか？あと刀しまって」






パニックな隊士に刀を向けて黙らせる伊黒さん。




武力行使の見本って感じ。








「たまたま近くだったからな。」



「伊黒さん結構私のこと好きだよね」



「張り付けにするぞ」



「おー怖」





嫌です、と両手を上げて降参のポーズをした。









「それよりなんだこの地獄絵図は」



「なんか鬼退治に手こずってるみたいで。」






簡易ベッドに横になり呻く人、うずくまって泣く人、叫び声と治療音が響き、血だらけの床を見てめちゃめちゃ引いてる伊黒さん。








「血はー…」


「今すぐ掃除します！」


「助かる」






隊士の記録を書き留めて溜息を吐いた。







「…隊士でもない私が言うのも失礼ですが、これ、大丈夫ですか？」



「最悪だな。過去最低レベルだ。」



「柱のメンツが過去最高の代償がこれかー」

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