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46話 ページ46

「義姉さん達が酔い潰れるの珍しいね」



「お前の柱就任が嬉しかったんだろうな」






雛鶴さんは、おめでとう、って何度も何度も言ってポロポロ泣いていた。


まきをさんは、流石A!とワシャワシャ頭を撫でてお酒が進んだみたい。



須磨さんは泣きすぎて何言ってんのか分からなかった。









「お前、柱になるの嫌だったんじゃねーの」


「あたりー。」






今は兄様の胡座の上で漬物をつまんでいる。





「押し付けてごめんな」



「ううん、お館様が条件飲んでくれたから。」


「お館様に条件提示したのかお前??」




やめろ!と頭を引っ叩かれた。









「炭治郎と、善逸と伊之助と一緒に任務したいって言った。」




あのまま柱に就任していたら、今ほど一緒に行動は出来ないと思った。








「初めて、一緒に戦った(・・・・・・)んだ。」





守り守られてじゃなくて、背中を預けて戦った。




少しハラハラした。







「一緒にご飯食べて、寝る前にお互いの話をしてね、」




鼓の鬼を倒した後、藤の花の家紋の家で食べたご飯は美味しかった。









「炭治郎は、初対面の私にもすごい優しくしてくれたし、」




「毒が入ってないご飯って、美味しいね。」


「これも食べて良いぞ!こっちも美味いぞ!」








「善逸は、この街に詳しくて、色々教えてくれた」




「何これ。」


「知らないのか?カステラ。すっげー甘いんだよ、買う?」









「伊之助とは、殴り合いの喧嘩もした。」



「何すんのよ…ッ」

「離せこのクソアマ…!!」










「私が、背中を預けられる人たちなの。」





私がそう言って漬物のお皿を置くと、面白くなさそうに相槌を打つ兄様。







「へーーーーー。」



「何よ」



「俺は?」







「兄様?兄様には背中は預けないよ」


「泣いた」







背中を合わせるんじゃなくて、いつもその背中を追って来たから。





大きくて、たくましくて、前に立たれるとお日様も遮っちゃう。









「俺はお前の同期以下かよー…」





今は、その背中を一本追い越して、私が兄様の前に立っているから。







だからこれからは、私が兄様を、雛鶴さん、まきをさん、須磨さんを、みんなを纏めて守れちゃうくらいの大黒柱になるから。









まぁ、こんなこと絶対口にしないけど。

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(プロフ) - 感動しました、素敵な作品をありがとうございます!!!😭😭😭 (8月8日 22時) (レス) @page49 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 泣く!!!! (2022年3月28日 14時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - はあぁぁ、むい君のやっぱり可愛いってやつで私は成仏しました…… (2022年2月15日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - 足抜きではなく、足抜けではないですか?間違ってたらごめんなさい! (2021年12月3日 20時) (レス) @page19 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
毒猫 - うぅ・・・感動しました!また違う作品で! (2021年9月11日 22時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2020年4月7日 22時

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