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25話 ページ25

「A…大丈夫…?」


「平気…」





私のいる荻本屋にはまきをさんが、ときと屋に須磨さん、京極屋には雛鶴さんが配属された。






それから早くも1週間が過ぎようとしていてた。







「私が配属されてから寝てなくない?」



「夜更かしは慣れてる…、ごめんなさい、次の旦那が待ってるから…」





旦那が気を失っている間も、個室を出る訳にはいかない。契約時間中は偽装工作をして、京極屋を監視、起きたら何をされるか分からないので仮眠などは絶対にしない。






「Aの負担を少しでも減らせるように、私はもっと良い遊女になってやるからね!」



「あはは、負けられないですね」






頼もしいー、と焼酎片手に廊下を進んだ。


撲殺しようって訳じゃないです安心してください。









「お待たせしました、旦那様」




嫌だな、という漠然な感情を胸に、襖を開けた。









「本当だよぉ…いつまで待たせるんだい?」



はぁぁぁぁぁ…(外に出せない大きなため息)









「私の妻が酷いんだ、聞いておくれA」


「えぇ、お聞きすますよ」




こんな他人の話じゃなくて、善逸のくだらない話を聞きたいな。








「君は飲まないのかい?」


「今はまだ、」



お酒じゃなくて、甘露寺さんと紅茶を飲みたい。








ちょっとネガティブモードでお酌していると、おじさんが一気に距離を詰めてきた。









「うわっ…。あ、ごめんなさい本音が。」



「随分と偉くなったものだね」





私の絡みついてもうこんなに近いのに更に顔を近づけてきてヤバイわー、と思っていたら天井が破れた。








「神が降臨するぞ派手の退けジジイ!!!」



ピンポイントで頭上に神が降臨したからおじさん白目剥いてるじゃんよ。








「いやぁ、危なかったぜぇ」


「ありがたいんだけど別の方法は無かった?」





ガッツリ空いた天井を呆然と眺めながらため息を吐くと、ドタバタ足音がした。






「A!どうしたんだい!?」


「なんだこの天井の穴は…!」





姿を隠した兄は、悪い。と手を合わせて片目を閉じて来た。







「旦那様が…垂直跳びの日本記録保持者らしく、ジャンプしたら見事突き破ってしまい…」





「無理あんだろ…」

「うるっさいな…」







すると楼主は旦那様を担いで出て行った。





「とんでもねぇ客だ!」

「二度とうちに呼ぶな!」








__


_



「お前凄いな」


「まぁね」

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(プロフ) - 感動しました、素敵な作品をありがとうございます!!!😭😭😭 (8月8日 22時) (レス) @page49 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 泣く!!!! (2022年3月28日 14時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - はあぁぁ、むい君のやっぱり可愛いってやつで私は成仏しました…… (2022年2月15日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - 足抜きではなく、足抜けではないですか?間違ってたらごめんなさい! (2021年12月3日 20時) (レス) @page19 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
毒猫 - うぅ・・・感動しました!また違う作品で! (2021年9月11日 22時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だむい | 作成日時:2020年4月7日 22時

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