24話 ページ24
その後、私はお礼を告げてしれーっと荻本屋の自室へ戻った。
「今回だけは見逃してやる炭治郎」
「見てたんだ。ときと屋で冨岡さんに会ったよ」
「あいつは派手にぶっ飛ばす」
距離が近いんだよ冨岡は、耳遠いのかクソ。
と悪口を垂れる兄様の横に座った。
「あのさ、…これはあくまで私の予想だけど」
「ん?どうした、兄様になんでも言ってみろ妹よ。」
「鬼は京極屋かな。」
一番足抜けや自害が多いのは京極屋なのは知っていた。
だからその京極屋の近所にあたるここ、荻本屋とときと屋に鬼が潜んでいるのかと思ったけど、荻本屋は勿論、鯉夏花魁率いるときと屋は不審な点はない。
ましてや野生動物並みの鋭さをもつ冨岡さんも何も不審がっていないんだ、昼だから隠れてるだけかもしれないけど。
「あと、もし京極屋が当りなら、十二鬼月かも。」
「ほーん」
「低級ならさ、鬼狩りを恐れて自分の店から人を消すことはしないと思うんだよね」
ただの私の杞憂で、鬼は別のところにいるか
鬼狩りが来ても相手をできる確信がある奴か。
「京極屋ねぇ…」
とりあえず、京極屋に鬼がいるかどうか探らなければ。
「お前はここから動けねぇし…そろそろ頃合いだな」
「一応荻本にも一人欲しいな、京極屋に近いし状況把握し易くなるから」
下手に散らす必要は無くて、ここからは京極屋の監視に専念しましょう。
「A!!明日からみっちり客が入ってるよ、気合入れなよ」
「はーい」
おばさんが勢い良く襖を開けて、兄様が天井裏に逃げ込んだ。
その図体で俊敏な動きできるの凄いよ本当。
「…本当、とっとと片付けよ。」
「おう」
「そろそろ私の手刀も限界なんだよね。」
本当に、お酒の飲めないお客とかが来たら強行突破で生死ギリギリの気絶してもらってんだから。
「義姉さん達に押し付ける形で申し訳ないけど…」
「お前は良くやってる。それはあいつらも分かってる」
鬼殺隊としては花形じゃねぇけど、ここが踏ん張りどころだから。なんて頭を撫でられた。
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「っていうか感謝してよ。私の位が高いおかげで個室もらえてるんだから。」
こんな大胆に作戦会議できないよ、下級の子は大広間なんだから。
「わかってる、でも派手に居心地悪いだろここ」
早く、家に帰ろうな。って
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霞(プロフ) - 感動しました、素敵な作品をありがとうございます!!!😭😭😭 (8月8日 22時) (レス) @page49 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 泣く!!!! (2022年3月28日 14時) (レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - はあぁぁ、むい君のやっぱり可愛いってやつで私は成仏しました…… (2022年2月15日 21時) (レス) @page33 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - 足抜きではなく、足抜けではないですか?間違ってたらごめんなさい! (2021年12月3日 20時) (レス) @page19 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
毒猫 - うぅ・・・感動しました!また違う作品で! (2021年9月11日 22時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だむい | 作成日時:2020年4月7日 22時